今まで何度も走行したことのある道沿いに、ひっそりと湧く温泉があるとの情報をキャッチしました。

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現場に到着。どうやらこの建物が当該物件のようです。これまで気に留めることはありませんでした。
入口は常時オープンのようですね。失敬して、ちょっと中をのぞかせてもらいましょう。すると・・・

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あっ!中は雑然とした感じなのですが、そこには確かに見逃すことのできないお宝があったのです。

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うわ~、これは何ともそそられる光景ですねえ。パイプから温泉がとうとうと垂れ流されていました。

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ただし、湯の温度は31.6℃と低めでした。湯量も豊富とは言えないので、見捨てられたのかな?

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でも、小屋の中にはバケツや巨大な桶が置かれていたので、洗い物に使われているのかもしれません。

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たまたま近くを通りかかった人がいたので聞いてみたら、ここは昔、浴室だったとのことでした。
改めてよく見てみると、汚れてはいますが湯船らしきものが今も残っていることが確認できました。

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湯小屋はかなり狭いのですが、天井が高いため閉塞感はそれほどありません。でも、窓はなし。
そのため浴室というよりは、やはりただの物置小屋という佇まいなのでした。

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さて、たらい入浴の準備を始めましょうか。たらいが満タンになるまでにはかなり時間がかかりそう。

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たらいを設置すると、湯小屋内にスペースがほとんどなくなってしまいました。脱衣はどうしよう?

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まあ、小屋の外で脱げばいいか。そうこうしているうちに、ようやくたらいが湯で満たされました。

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う~ん、温度的にも湯量的にも物足りないのは仕方ないですね。でも、レアな温泉であることは確か。
建物はやがて朽ち果て、湯も枯れてしまうのかもしれません。何だか感傷的になってしまいました・・・