(前編からの続きです)
消灯後もしばらくの間、酒を飲みながら夜中の海を眺めていました。闇夜に白波が浮かび上がり幻想的でした。
そう、進行方向左側の席にこだわったのは、日本海に乗って日本海を眺めたかったから。
 
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しかし、いつしか眠りに陥り、目覚めた時にはすでに秋田県北部を走行中でした。
舞い上がった雪が窓ガラスに付着し、凍り付いています。かなり冷え込んでいるようでした。
 
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青森県に入って最初の停車駅、大鰐温泉を出発。駅のすぐ近くの日帰り温泉施設「鰐 come」では湯気が。
こんな寒い朝はやはり温泉が恋しくなります。
 
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日本海のA寝台にはこんなフリースペースがあります。ベッドに飽きたら、こちらで気分転換するのもいいかも。
ただし、ここは「喫煙室」という位置づけですけど。仲間との談笑にはもってこいの場所ですよね。
 
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さて、列車は弘前に到着しました。以前にも書いたことがありますが、弘前駅の発車メロディーは津軽三味線。
私はとても気に入っています。もし自分が弘前に生まれ育ち、進学や就職を機に弘前を離れることになった時、
旅立つ列車のデッキでこの発車メロディーを聞いたなら、きっと号泣してしまうだろうと思うのです。
少し昔のことになりますが、津軽が舞台になったNHK大河ドラマ「いのち」のテーマソングもまた、
弘前駅の発車メロディーにぴったりかもしれませんね。
 
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進行方向左側の席にこだわったもう1つの理由、それは雄大な岩木山の姿を眺めることでした。
しかし、残念ながらこの日はその姿を見せてはくれませんでした・・・
(赤REVさん、近くまで来ていたのに連絡できなくてすみませんでした)
 
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日本海は終点青森に向けてラストスパート。途中、列車の行き違いで運転停車した大釈迦駅のホームは、
堆く積もった雪に埋もれてしまっていました。
 
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青森駅が近づくと、無性に未練が募ってきました。冬季は遅延が発生しやすい列車なのですが、
この日はほぼ定刻通りの運転。う~ん、1・2時間くらいだったら遅れても全然平気だったんですけどね。
もう少し乗っていたいな・・・
 
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大阪から約15時間。ついに青森駅に到着しました。この、遥々来たぞ~って感じは航空機では味わえません。
 
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大阪からの走行距離は約1,200km!一晩を共にした車両に愛着さえ感じてしまいます。
周囲が雪景色だと、車体のブルーがよりいっそう美しく見えますよね。
 
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長い距離を牽引してくれた機関車もご苦労様でした。
 
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雪に覆われた青森駅では列車の出入りの合間を見て除雪作業が行われていました。
夜行列車に乗って都会を発ち、翌朝雪深い終着駅に降り立つ。夜行列車の旅は冬こそお勧めだと思いますね。
 
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やがて列車の最後尾にディーゼル機関車が連結されました。
 
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そして、乗客を降ろし終わった日本海は、長旅の疲れを癒すべく、静かに車庫へと引き上げていきました。
こんなブルートレインの旅が楽しめるのもあとわずか。近い将来、消え去る日がやって来ます。
今のうちに、しっかりその思い出を胸に刻み込んでおきたいものです・・・