300系「のぞみ329号」で新大阪に到着した私。この後は和歌山県のB級温泉巡りをするつもりでいました。
さすがにたらいは持ってきませんでしたが、手桶や温度計は準備してきました。
(たらいを担いで新幹線に乗り込んだら、周囲の客はどう思うでしょうね?)
しかし、途中、東京駅で事態が急変してしまったのです。
上越新幹線から東海道新幹線に乗り換える際、ダメ元でみどりの窓口へ。
「今夜の青森行き日本海、空席ありますか?」と尋ねてみると・・・
 
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何と、1席空いてるとの回答(大興奮)!1月前の発売日は10数秒で売り切れたという寝台券。
これは神様が乗れと言っているのだ、と解釈し、即購入しました。確保したのはB寝台(禁煙)の上段です。
事情をよく知る係員だと「よかったですね~、奇跡的ですよ」なんてうれしいことばを添えてくれるのですが、
この寝台券を取ってくれた女性係員は「取れましたが何か?」みたいなクールな表情だったのが印象的でした。
 
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実は日本海には今年の1月にも乗車しています。それが自分にとっての最後の日本海だと思っていました。
まさか、もう1度、しかもラストランに乗れるとは・・・
 
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そう、この日をもって大阪発青森行きの「日本海」、新潟行きの「きたぐに」が定期運転終了となるのです。
 
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ホームにはこれまた凄い人!やっぱりブルートレインの人気は絶大ですね。皆興奮気味にその時を待ちます。
 
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さあ、ヘッドライトを燦然と輝かせ、いよいよ下り最終日本海がホームに入って来ました。
 
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おお~っ、今回はオーソドックスなローズピンクの機関車。ブルートレインの牽引にはこの色が似合います。
機関車も寝台車両も相当老朽化が進んでいますが、その魅力は決して色褪せることがありません。
 
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前回はA寝台に乗車しましたが、今回はB寝台。どちらも2段式ですが、
A寝台はレールに平行にベッドが並ぶのに対し、B寝台はレールに対して垂直にベッドが並びます。
 
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奇跡的に確保できたのは上段の席。本当は下段がよかったのですが、まあ乗れるだけでもよしとしなくては。
上段だと荷物置き場があるのは便利なんですが、景色を楽しむことができないんですよね。
 
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でも、通路にはこんなベンチがあるので、しばらくはここに居座って流れゆく景色を楽しみたいと思います。
 
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日本海のテールマークです。シンプルなのに旅情をかき立てる、美しいデザインだと思いませんか?
 
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17時47分、下り最終日本海はゆっくりと、しかし力強く、青森に向かって走り始めました。
多くの人々の思いを載せて、毎日走ったレールを北上していきます。
 
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1月に乗車した時は、大阪駅を出発した時点でもうすっかり暗かったのに、今回はまだ空がこんなに明るくて。
もう春なんですね。空を見上げると、ヘリコプターが1台。どうやら日本海のラストランを追跡しているようです。
車掌さんの放送も惜別の思いが込められた素晴らしい内容。まだ旅は始まったばかりですが、
やはりラストランには独特の雰囲気が漂っていることを、この時すでに感じて取っていました・・・(続く)