鹿児島県内の国道を走行中、こんな可愛いバス停を見かけました。
 
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その名も「ラムネ温泉」!このバス停、温泉の2文字以外はすべてひらがなまたはカタカナ表記となっています。
しかも、「らむねおんせん」の振り仮名つき。さらには、赤・黄・緑のカラーリングもなかなか斬新ですよね。
私はてっきり幼稚園の送迎バス、あるいは遊園地内を走るバスのバス停かと思ってしまいました。
 
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また、ラムネ温泉バス停付近には、「ラムネ橋」という橋が架かっていました。これも微笑ましいネーミングです。
例えば、「ラムネ橋で待ってます」なんて書いた手紙を、好きな人の下足入れにそっと入れておいたりしたら・・・
う~ん、甘酸っぱくもほろ苦いなあ。(←どんなデイドリームだよ)
 
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さて、今回の調査対象は、ラムネ橋の近くにあるこちらの物件です。入口がチェーンで封鎖されていますが、
立入禁止とは書かれていません。つまり、このチェーンは車の乗り入れを規制するものと理解してよいでしょう。
 
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敷地の中へ進んでいくと、前方に朽ちかけた1軒の小屋が見えてきました。何かありそうな雰囲気が漂います。
 
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案の定、その小屋から温湯が流れ出しているのを見つけました。これがラムネ温泉でしょうか。追跡しましょう。
 
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小屋の中を覗き込むと、そこには衝撃的な光景が待っていました。辺り一面、泥でグチャグチャです。
その様は、まるで洪水に飲み込まれた跡のようだ言っても決しておかしくはありません。
私は長靴を履いていましたので躊躇なく中へ突入しましたが、普通の靴だったら大変なことになるはずです。
 
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この建物は、湯小屋というよりも祠といった方が適切なのでしょうか。中にはこのような洞窟?がありました。
そして、そこから湯が湧き出しているのですが、その成分の析出物が、泥の扇状地を形成しているのです。
これにはビックリしましたね。いったい、何年かかってこうなってしまったのでしょう。
 
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洞窟内の窪地も、析出物によって埋もれようとしています。スコップで泥をかき出すこともできそうですが、
枯渇が近いのか、湯はチョロチョロとしか湧き出していないので、満足の行く入浴ができるはずもありません。
とても入れる状況ではないことは事前の学習で知っていましたので、ここでの入浴は潔く諦めたのでした。
 
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ちなみに、建物の前にはこのような看板が掲げられていました。ラムネ温泉というキャッチーな名前に魅かれ、
つい飲もうとする人が多いのかもしれませんね。でも、これを飲むことはそんなに危険なことなのでしょうか。
余談ですが、この温泉を訪れた私は、高校の現代文の授業で習った、坂口安吾の作品を思い出しました。
「ラムネ氏のこと」という作品です。当時もそれなりに面白いと思いましたが、今になって読み返すと奥が深い!
 
 結果の大小は問題でない。B級温泉に徹し垂れ流し温泉に徹する者のみが、
 とにかく、物のありかたを変えてきた。それだけでよかろう。
 それならば、男子一生の業とするに足りるのである。(作品の結びを一部改変して抜粋)
 
坂口安吾が新潟市出身である点も運命のようなものを感じる私。B級温泉界の「ラムネ氏」になりたい・・・
 
【追記】
「ラムネ氏のこと」は、こちらの青空文庫で読むことができます。
作品中に出てくる「信州の奈良原といふ鉱泉」も大いに気になりますよね。