ある方のブログの記事を読んで以来、それを私への“煽り”と受けとめ、いつか必ず入ると心に決めていた野湯。
何でもその温泉はかなり手強い存在とのことで、直接対決する日をずっと楽しみにしていました。

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遂に現場に降り立ちました。荒涼とした雰囲気が漂います。決戦の舞台にふさわしいと言えるかもしれません。

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そこには川が流れています。この川が対決相手?いや、違います。手を浸しても冷たく、相手にはなりません。

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その川に向かって、地面から1本の塩ビパイプが突き出しています。それもほんの一部が見えているだけ。
しかも保護色の効果によりパイプが背景に巧みに溶け込んでいます。さすがは猛者、身の潜め方も抜群です。

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その塩ビパイプから、ちょろちょろと何かが垂れ流されていますよね。そう、これこそが今回の獲物なのです!

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何と、この塩ビパイプから垂れ流されているのは、実測56.1℃もある高温の天然未利用温泉なんですよ。

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パイプの直下には、グロテスクにして美しい、温泉の析出物による見事なオブジェが形成されています。

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析出物は塩ビパイプの内部にもこってりと付着。相当成分が濃い温泉であることを雄弁に物語っていました。

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さらには川に向かって析出物の台地が形成されているではありませんか。思わず感嘆のため息が漏れました。

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キラーン、ここでマイたらい&塩ビパイプの登場です。朝日を浴びて光り輝く相棒を前にテンションは俄然UP!
ところがどうしたことか、カメラを持つ私の手が震えています。寒かった訳ではありません。これはいったい?
正直に告白すると、私としたことが強敵との対決に気持ちが高ぶり、武者震いがしてしまったようなのです・・・

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自分の気持ちを落ち着かせながら、私はたらいのセッティングに取り掛かりました。なるべく水平になるように、
流木の切れ端をいくつか拾ってたらいの台座としました。うん、これなら湯を入れても安定しそうです。

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さあ、いよいよ湯の投入開始です。ここではエルボが大変重宝しました。もう欠かせないアイテムといえますね。
それにしてもこうやってマイ塩ビパイプと比較してみると、現場の塩ビパイプがいかに太いかがよく分かります。

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あれれ・・・?先ほどの自分の体の異変(武者震い)に続いて、今度はたらいに異変が発生しました。
湯を入れた途端、たらいが黒く変色していくではありませんか。私のたらい歴において、初めての経験です。
(これは温泉ファンにはよく知られている現象。5月5日放送のNHK「クイズ100人力」でも紹介していました。)

さて、いつもなら湯がたらいに溜まっていくにつれ興奮し、一刻も早く入りたいという衝動に駆られる私ですが、
この時ばかりは次第に顔面が引きつっていくような心境に陥りました。こんな経験も初めてかもしれません。
一体全体、何が起こったというのでしょう?気づけば、カメラを持つ手が再び小さく震え始めていました・・・(続く)