(第2話からの続きです)
「闇鉄」って聞いたことがありますか?デジタルカメラの高性能化に伴って使われるようになったことばです。
いわゆる撮り鉄のうち、夜の列車をターゲットとすることをいいます。水上駅付近では闇鉄の方を見かけました。
深夜の上越国境を行く寝台特急あけぼのは、闇鉄の格好の被写体になります。雪の季節はなおさらでしょうね。
(実際、「あけぼの 闇鉄」で画像検索してみると、素敵な写真がたくさん見つかりますよ)

イメージ 1

一方、あけぼのの車内でも、深夜であるにもかかわらず寝ずに頑張って起きている方々が何人かいました。
上段ベッドの場合、寝ながら車窓を眺めることができないので、通路のベンチシートを使用することになります。
寝つけないということではなく、深夜の車窓を楽しみたいということなのでしょう。いわば、乗り鉄の闇鉄ですね。

イメージ 2

いつもよりもアルコールの量を大幅に抑えたことが功を奏し、私も乗り鉄の闇鉄を存分に楽しむことに成功。
途中の越後湯沢・浦佐での長時間の運転停車を経て、列車は長岡に到着しました。

イメージ 3

深夜の長岡も闇鉄ポイントの1つ。ドアが開かないのでホームには出られませんが、見逃せない儀式が。
ここで機関車の交換が行われるのです。下段のベッドの場合は、ベッドに居ながら見物することが可能です。
上野から牽引してきた青白の機関車が切り離され、向こうに見える4番線の線路を後方に移動していきます。

イメージ 4

一方、最奥に見えている5番線の線路を、EF81形と呼ばれる赤い機関車がゆっくり前進していきました。
長岡から青森まではこの機関車が担当するのです。この交換の様子を駅構外から見物している人もいました。
なお深夜のこの儀式もおそらくこれが最後。今後あけぼのが運転されなければ、もう見ることはないでしょうね。

イメージ 5

定期列車のあけぼののラストランの時は、深夜の長岡でも車内は賑やかだったのではないかと思うのですが、
この日は就寝している方が圧倒的に多く、車内は静まり返っていました。おかげで侘しさが募りましたね。

イメージ 6

闇夜の越後平野を北上し、列車は新津に到着しました。ここからは単複混合の羽越本線に入っていきます。
ついひと月前にトワイライトエクスプレスで走行したコースをたどるのですが、やはり印象は全然違いますね。

イメージ 7

4時56分。本日最初の停車駅である村上に到着しました。早朝にもかかわらずここで下車した方もいました。
定期列車時代に比べて青森到着時刻が大幅に遅くなった分、羽越本線の景色を楽しめる時間も長くなりました。とはいえ、冬場ですから村上ではまだ外は真っ暗。この先の笹川流れは残念ながら眺めることができません。

イメージ 8

その後、あつみ温泉・鶴岡に停車し、余目でようやく夜が明け始めました。余目到着は6時36分です。

イメージ 9

余目の次は酒田です。ここでは12分も停車時間があります。そのため多くの人がホームに降りてきました。

イメージ 10

酒田の発車時刻はジャスト7時。朝食を取りたい時間ですが、酒田では残念ながら駅弁の販売はありません。

イメージ 11

12分も停車時間があれば改札を抜けて駅近くのコンビニまで買い物に行くこともできたかもしれませんね。
でも私はお腹がまだそれほど空いていなかったので、列車を眺めて過ごすことにしたのでした。

イメージ 12

酒田では向かい側の2番線からあけぼのを撮影することが可能。そのためちょっとした撮影会の状態に。
12分という比較的長い停車時間は、写真を撮影したいというファンのためのサービスにも思えてきます。

イメージ 13

赤い機関車に青いブルートレインの車体。何度見ても、やはりこのコントラストは美しいの一言ですよね。
よく見ると、機関車のパンタグラフが片方しか上がっていません。これは今まで気が付きませんでした。

イメージ 14

トワイライトエクスプレスに比べるとあけぼのは地味な列車ですが、逆にその庶民性が魅力の1つでもあります。
下りのあけぼのでは、最後尾1号車のデッキに立てば、流れ去る後方の車窓の風景を楽しむことができます。
トワイライトエクスプレスのA寝台個室展望スイートとは雲泥の差かもしれませんけどね。

イメージ 15

さて、あけぼのの旅はまだまだ途中。この先は明るくなった北東北の冬景色を心行くまで楽しみましょう・・・(続く)