北へ旅立つ寝台特急に乗るためにJR上野駅に向かう・・・その胸の高鳴りはいつも独特のものがあります。
そして、私が上野発の寝台特急に乗車するのはきっとこれが最後なのだと思うと、感慨深いものがありました。

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上野から赤羽・大宮・宇都宮方面へと続く線路は東北本線が正式名なのに、今は宇都宮線と呼ばれています。
その宇都宮線の出発案内板に「寝台特急カシオペア・札幌」の文字が、星のように燦然と輝いていました。
宇都宮線だといかにも関東の近郊路線という印象ですが、カシオペアが行くのは大動脈・東北本線なのです。

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かつてはさまざまな寝台特急が北へ旅立っていた上野駅の13番線。それも今はカシオペアが唯一の存在に。
メトロポリスの片隅の一見地味なホームなのですが、そこから広がる夢は無限と言ってもいいかもしれません。

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その13番線には、寝台列車の出発1時間前から利用できる五ツ星広場があります。なかなかいい演出です。

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以前の五ツ星広場はテーブルを備え、旅立ち前のひと時を楽しむオープンカフェのような構造だったのですが、
現在はそのスペースが大幅に縮小され、ベンチが並ぶだけの簡素な広場に。ちょっと残念ではありますね。
でも壁いっぱいにカシオペアカラーが広がり、少しラグジュアリーな気分を味わえる空間ではないかと思います。

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JR西日本の電話予約サービス5489で奇跡的に手に入れたカシオペアの寝台券は上野駅で受け取りました。
でも最初はなかなか実感が湧きませんでしたね。廃止決定後、プラチナチケットと化してしまっていたからです。
旅行会社のツアー客が大半を占めるカシオペアの寝台券は、1か月前の10時打ちではまず手に入りません。
ツアーの売れ残り分が一般販売用に返席されることは昔はよくあったのですが、今はそれも期待できません。
特に金曜の上野発の寝台券は最難関と言われていただけに、この奇跡にただ感謝するしかありませんでした。

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行き止まり式の13番線ホームに多くの見物客が集まっています。今後はもっと人の数が増えることでしょうね。
カシオペア号の入線は15時35分。出発は16時20分ですので、ゆっくりと記念撮影をすることができます。


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2号車のダイニングカー付近には、スタッフの皆さんが整然と並びました。列車の入線を静かに待っています。

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列車の接近を知らせるチャイムがなり、いよいよカシオペア号が機関車に押される形でゆっくり入ってきました。
カシオペアスイートという最高クラスの個室の展望室に係員が乗り込んでおり、機関士と連絡を取り合います。

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寝台特急といえばブルーというのが常識でしたが、カシオペア号はその既成概念を打ち砕くシルバーの車体。
そのメタリックな輝きは明らかにブルートレインとは異なる雰囲気で、異国の大陸横断鉄道のようでもあります。

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車両が所定の位置で停止しました。しかし、スタッフの皆さんが乗客を出迎える準備が整うまでしばし待ちます。
私が手にしているのは7号車の寝台券なのですが、3号車の乗車口付近にできている列に私も並びました。
この後、2号車のダイニングカーでシャワーカードの販売が始まるからです。もうバトルは始まっているのです。

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それにしても、この“顔つき”は独特ですねえ。独特過ぎて、好き嫌いがはっきり分かれてしまうかもしれません。
どこか宇宙船のようにも、ロボットのようにも見えます。そういえばウルトラマンエースにも似ているような気が・・・

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テールマークは幕式ではなく、今風の電光表示式です。これはこれで私は結構カッコいいと思いますけどね。

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電光表示式といえばサボもそうです。郷愁とは無縁と言えますが、それでも「札幌」の文字に心が躍りました。

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シャワーカードは無事購入することができました。カードもカシオペアデザインなのでいい記念になりますね。
ついでにタオルなどが入ったシャワーセットも購入しました。これは使わず大切に保存したいと思っています。

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数量限定のシャワーカードも無事買えたことですし、そろそろ自分の個室に行ってみることにしましょう。
カシオペアは全車A寝台個室という豪華な編成。初めての乗車なので、私は緊張してきてしまいました・・・(続く)