(第1話からの続きです)
その目的が観光でも、出張でも、帰省でも、夜行寝台列車に乗車する時の高揚感には独特のものがあります。

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急行はまなすは厳密にはブルートレインではありませんが、B寝台車に乗車すればその雰囲気を味わえます。

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整然と並ぶ二段式寝台。時代遅れと言ってしまえばそれまでですが、旅人に親しまれた空間がそこにあります。

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ベッドやカーテンの布地の色が、私が乗り慣れたJR東日本の車両のものとは違うので新鮮に感じられます。
今の時代、この至近距離で見ず知らずの人と一晩過ごすのに抵抗を感じる人も少なくないかもしれませんね。

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私が確保したのは2号車12番の下段。この寝台、実は知る人ぞ知る「V枠」という特別枠の寝台なんですよ。
VIP、つまり要人の急な旅行のために一般発売が保留され、運行直前の2日前に発売される寝台席なのです。だから、どのタイミングで発売保留が解除されるのかを知っていれば、ほぼ確実に寝台券を入手できるのです。
もっとも、廃止日間際ですから、V枠自体の設定がない可能性もあり、私にとってはある意味賭けでしたけどね。

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私は深夜の車窓を楽しみたかったので下段一択でしたが、列車旅ファンの中には上段寝台を好む人もいます。

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確かにはしごを上って屋根裏部屋のような寝台で眠るのもワクワクすると思いますね。上段も悪くはありません。

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はまなす号はこの開放式B寝台を楽しめる最後の夜行列車。今宵はその魅力を存分に堪能したいと思います。

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出発までまだ時間があるので、荷物を寝台に置きホームに出てみることにしました。これがまた楽しいのです。
北の大地の都・札幌駅で出発の時を待つブルーの車体。毎晩見られた風情ある光景も過去のものになります。

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はまなす号を函館まで牽引するのはDD51型ディーゼル機関車。客車と同様、ブルーに金帯という塗装です。

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札幌出発時点で寝台車は函館寄り、つまり前寄りに連結されるのですが、今回イレギュラーなことがありました。

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機関車と寝台車(1号車)の間に、普段は連結されない座席車が挟まっています。ドアは閉められ、張り紙が。

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この車両は給電機関代替車だそうです。そのため、この日のはまなすは機関車以外に12両という長大な編成。
夜行列車全盛期を彷彿とさせるような、最後にふさわしい、実に見応えのある姿での運転となったのでした。

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さあ、出発時刻が迫ってきました。私は自席に戻り、晩酌の準備を開始。これもまた夜汽車ならではですよね。
北海道新幹線開業記念限定醸造ビールで乾杯することにします。どこかほろ苦いのは気のせいかな・・・(続く)