いつか必ず探し出さなければならない・・・私には、以前から心の奥でずっと気になっていた野湯がありました。
自分なりに嗅覚を研ぎ澄ませ、これまで何度か懸命に探してみたものの、どうしても発見には至りませんでした。

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しかし、ある方から重要なヒントをいただくことができ、もう居ても立ってもいられなくなって、急遽弾丸で遠征に。
そして遂に辿り着いたのは、これまでの探索活動でそこだけがぽっかりと空白となっていた場所だったのです。

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そこは人の気配のない森の中。それでも人が踏み分けた跡があるような気がして、奥へと進んで行きました。
すると岩の上に覆いかぶさった倒木が見えてきました。この倒木の下をくぐり抜けた時、私は息を呑みました。

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こ、これは・・・!目の前に開けたのは、私がずっと探し求めていた、まさにその光景に他ならなかったからです。
ようやく辿り着いたんだ。これまでのトライ&エラーの繰り返しの日々を思うと、目頭が熱くなる気さえしました。

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そこは凹地になっていて、塩ビパイプから源泉がコンコンと流れ出しているのです。当然、私は駆け寄りました。

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凹地に下りて、塩ビパイプを間近に眺めてみました。ずっと思い焦がれ続けた塩ビパイプ温泉。感無量でした。

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温度は31.0℃とかなり温めなのですが、そんなことはどうでもよくなっていました。到達できたことがうれしくて。

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手にすくって口に含めばレモン水のような酸っぱさがあります。酸性の硫黄泉ですね。湯花もまた見事でした。

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塩ビパイプは岩の割れ目に突き刺してあります。現地で自然湧出している源泉を巧みに導いているのですね。

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それにしてもこの塩ビパイプは摩訶不思議ですね。分湯を企てた先人の試行錯誤の名残なのかもしれません。

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現場には、長い塩ビパイプも転がっていました。この野湯の存在を知る人が“遊び場”にしているのでしょうか。

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でもこのロケーションは本当に素晴らしいです。まさに大人の秘密基地と呼ぶにふさわしい立地環境なのです。

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もちろん私はたらいを持参しています。早速入浴の準備に取りかかることにしましょう。しかし、ここで問題発生。
源泉は塩ビパイプから岩を伝って流れ出ているのですが、その位置が低過ぎて、たらいに溜められないのです。
喜びも一転。窮地に立たされ、私はしばらく現場に立ち尽くしました。さて、どうしたもんじゃろのう・・・(続く)