行かなければきっと後悔する・・・あの共同浴場が閉鎖されると知り、弾丸の強行軍で惜別入浴に出かけました。

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やって来たのは、青森県の下北半島にある下風呂温泉です。名高い温泉地ですが、これまで素通りしていました。
というのも、下北半島には魅惑的な野湯・無料温泉があり、すっかりそちらに心を奪われてしまっていたのです。

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風情のある温泉地だと聞いていましたが、本当にその通りでした。昭和レトロなアーチもいい感じですよね。

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その下風呂温泉のシンボルとも言えるのが、共同浴場の大湯です。長年の風雪に耐えた、年季の入った外観です。

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入浴時間は夏期と冬期で若干異なりますが、朝から晩まで、地域住民の生活に根差した、まさに普段着の温泉です。

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屋根の上の湯気抜きからもくもくと湯気がたなびいているのを眺めるだけでも、心がぐっと温まる思いがします。

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その大湯も11月末をもって閉鎖。最後の3日間は何と入浴料無料という大盤振る舞い。ありがたかったですね。

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初めての訪問なのに、建物の内部も懐かしさ全開です。昭和からずっと時が止まったままのような空間でした。

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これは最近SNSでよく見かけたカウントダウンボード。本物とご対面できて、やはりちょっとうれしかったです。

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脱衣所は広々しています。青森県の日帰り温泉でよく見かける銭湯スタイルですね。置かれたアイテムも渋いです。
浴室入口の上には特製の横断幕が。伝統ある共同浴場の閉鎖に対する、地元の皆さんの熱い思いが伝わってきます。

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さあ、いよいよ浴室へ。おお、これがかの有名な「下風呂ブルー」の湯船ですね。念願成就で感無量でした。

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浴室の床が木板なのもいいですよね。少し滑りやすいのが難点ですが、肌に優しくて温もりが感じられます。
これならトドになってゴロゴロしても、さぞかし居心地がいいことでしょう。私もトドになりたいな~

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洗い場には、数は少ないながらもシャワーが付いており、近代的と言えば近代的ですが、やはり渋いですよね。
人目を引くのが滑り台のような物体。地元の方はここに温泉道具の入ったかごを置いて、水気を切っていました。

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さて、源泉はまずこの湯枡に注がれます。激熱でこの中に手を浸すことはできません。そう、大湯は熱いのです。

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その湯枡から塩ビパイプで熱い湯がコンコンと注がれます。その部分だけ湯船がクリーム色に変色していました。

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湯船は2つあり、手前が温め、奥が熱めです。当然私は熱め一択。白濁した熱い湯に身を沈めれば極楽そのもの。
と、ここで共同浴場あるあるが発生。見た目にも少し威圧感のある地元男性が、マウンティングを開始しました。
「今日はちょっと温いな」・・・と、初心者の私に聞こえるように独り言を放ったのです。まあ、よくある話ですね。

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しかし、私は見逃しませんでした。その男性の体が見る見るうちに茹でダコのごとく真っ赤になっていったこと。
そして、その男性がどさくさに紛れて、ちゃっかり水道水を湯船に投入し始めたことを・・・(笑)

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そんな出来事も微笑ましく感じられた惜別入浴のひと時。思い切ってやってきて、本当によかったと思いました。
なお、この日、閉館記念としてタオルと特製バッジが配られました。これもうれしかったです。ありがとう大湯・・・