令和2年の暮れ、寒波の襲来が伝えられる中、意を決して北へ向かいました。またまた弾丸による遠征です。

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大館市の郊外、かつて鉱山集落として栄えた花岡地区にある温泉です。これまで訪問したことはありませんでした。
到着すると、辺りは一面の銀世界。グレーの壁の素朴な建物が周囲のモノトーンの景色によく調和していました。

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外観からして公民館、コミュニティセンターのような佇まいの花岡温泉。慌ててやって来たのには訳があります。

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12月31日をもって廃止されることになったのです。温泉ファンの評価が高いだけに、スルーできませんでした。

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玄関には洗濯場が。こういう光景からして、ほのぼのとした地域密着型の温泉施設であることがよく分かりました。

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また、手作りと思われる加工食品も販売。これも観光客向けというよりは地元の常連さん向けなのでしょうね。

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入浴料金は250円と格安でした。タオルやせっけん、かみそり、シャンプーは必要に応じて追加購入が可能です。

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なお、当日現地で知ったのですが、ラストの3日間は記念タオルのプレゼントが行われていました。

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こちらがいただいたタオルです。もったいないくてまだ開封していませんけど。いい記念になりました。
タオルにはなぜか「開設」の文字が。この温泉のオープン時に作ったタオルの在庫放出ということでしょうか(笑)

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休憩所も素朴でいい佇まいでした。きっと地域の方々の交流の場としても機能してきたのでしょうね。

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脱衣所はやや狭く感じられるものの、手入れが行き届いており、気持ちのいい空間でした。さて、待望の浴室は・・・

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いいですねえ。脱衣所に比して浴室は広々としています。余計なものがないので、なおさらそう感じるのかも。

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湯口はライオン。これもまたポイントが高いですよね。成分が白い結晶となって付着している点も見逃せません。

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そして浴槽の隅にもう1つ湯口が。不思議な形ですが、これはケガや火傷を防止するためのカバーなのかと。
ここから浴槽に向けてパイプが伸びており、底の近くから湯が投入される仕組みになっていました。
浴槽の上部・下部の両方から湯を投入することで、湯の温度のムラを少なくしようとしたのでしょうか。

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当然のことながら湯の循環などするはずもなく、湯船からは絶えずザーザーと湯が溢れては流れていきます。

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溢れ出た湯は、洗い場に向かってほぼ均一に流れていき、泡汚れを洗い流します。この光景も素晴らしかったです。

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窓が大きいため、浴室内が明るいのもいいと思います。アルミサッシと木枠の二重窓である点も惹かれましたね。

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この日は地元の方々が続々と惜別入浴に訪れていましたが、幸運にも貸し切り状態となる時間帯がありました。
受付のおば様もとても親切で、ここがなくなるのは本当に惜しいです。復活を願い、署名もさせていただきました。
どうにか滑り込みで入浴できた花岡温泉。皆さんの陳情運動が実を結ぶことを、ささやかながら祈っています・・・