学生時代に購入し、捨てずに取っておいた古い道路地図に記載の温泉が気になって、現地調査に出向きました。

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やって来たのはこんな場所です。かつてはここに温泉宿があったらしいのですが・・・おや、あれは一体何だろう?

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これは驚きました。蓋の付いた土管は源泉井戸(または貯湯槽)に違いありません。さらに自噴する源泉パイプも。

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土管に取り付けられたバルブを開いてみると、チョロチョロと湯が出てきました。自由に汲んでくださいね、なの?
なお、2枚目の写真から分かるとおり、土管には下向きパイプもあって、そこからも湯が大量に捨てられています。

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しかし、インパクトがあるのは土管の脇もこの直立した源泉パイプ。凄い量の源泉がドバドバと噴出しています。

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直立パイプから出ている源泉の温度は27.8℃とやや低め。でもこれは、立派な天然温泉ということになります。

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一方、こちらはもう1つの土管。姿形は似ていますが、よーく観察すると違いがありますね。どこが違うか分かる?

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この土管には、バルブではなく蛇口が取り付けられているのです。栓を回せば、やはり源泉が出てきました。

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蛇口の源泉温度は26.8℃で、直立パイプの源泉よりも1℃低い結果になりました。これは別源泉なのかな?

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まあ、でもこんなに近接した場所で湧いているということは、きっと泉源は同じと考えていいのでしょうね。
あまり細かいことは気にせずに、たらいで入浴しましょう。源泉は選び放題ですが、やはりあの直立パイプです!

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実は私、塩ビパイプ&エルボのセットは、大小2種類持っているのですが、ここでは小セットをチョイス。
それを直立パイプに振りかざすようにかぶせました。まるで斧での薪割りか、餅つきのようなモーションで。

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すると、豪快にたらいに湯が入り始めました。この調子なら、瞬く間にたらいから湯が溢れだすこと間違いなし。

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わ~、これは気持ちがよさそう。無色透明ですが、わずかに硫化水素臭があり、ツルツル感もあっていい感じです。

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あいにくの曇天でしたが気持ちは晴れ晴れ。だって、こんな激流のような源泉かけ流しを満喫できるのですから。
ほぼ同温・同質の生の源泉が複数地点から奏でる単調なメロディ。これはまさに垂れ流し温泉のユニゾンかと・・・