とある町の観光協会のホームページの温泉紹介のコーナーを見ていたら、とても気になる記述を見つけました。
何でも、宿の近くで湧き出る源泉を見ることができるのだそうです。まあ、そんな温泉地は結構あるんですけどね。


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私は今までその温泉地を一度も訪問したことがなかったので、よい機会だと思って行ってみることにしました。
やって来たのは、道路に沿って数軒の温泉旅館が並ぶ、ちょっと侘しい温泉地です。地味な印象が否めません。

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しかし、なかなかどうして凄い温泉地であることが分かりました。到着してすぐにこんな光景が見えてきたのです。
諸事情により、この垂れ流しは素通りせざるを得なかったのですが、これは間違いなく温泉だと思われます。

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そして、次に現れたのがこんな光景。金網に囲まれた部分に、コンクリート製の円形の蓋が複数あるのですが・・・

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金網の中は水浸しになっています。雨が降っている訳でも、周囲から沢水が流入している訳でもないのに、です。

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そう、これも温泉なんです。ここが源泉地なんでしょうね。貯湯槽から溢れ出した湯が側溝に流れ出しています。

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源泉の温度を測ると、27.6℃とかなり低めでした。このエリアでは高温泉はなかなか出ないようですね。

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では、まずこれに入ってみましょう。ここはパイプで湯を導くのが難しそうだったので、バケツを利用しました。

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ふう~、これは爽快ですねえ。温泉地のメインストリートとはいえ、ほとんど人通りがないので、堂々と入浴です。
観光協会のホームページによれば、アルカリ性単純温泉だそうです。個性に乏しいですが、鮮度は抜群です!

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これでまだ終わらないのが、この温泉地の凄いところです。お次はここ。洗い場として使われているようです。
コンクリートの流し台に湯が溜められているのですが、さすがにここはまずいだろうということでたらいをセット。

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ここでは27.9℃と源泉地よりもわずかに高い結果に。源泉地では一度地面に流れたものを拾ったからでしょう。

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バケツで湯を汲むのは正直かなり面倒なので、ここはやっぱり塩ビパイプで楽々湯を投入したいものです。

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持参した塩ビパイプとエルボのセットに、延長用塩ビパイプを接続して湯の投入を試みましたがうまくいかず。
原因は、現場のパイプと持参したパイプの口径が合わず湯漏れしていることと、たらいの方がやや高いこと。

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湯量が豊富なので何とかいけるだろうと期待しましたが、あえなく断念。潔くバケツ作戦に変更したのでした。
まあ、いろいろと工夫すれば何とかなったとは思うのですが、試行錯誤する時間ももったいなかったのでね。

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という訳で無事入湯。この後、そそくさと片づけてこの温泉地を去ったのですが、それはやっぱり悪かったと反省。
帰宅後改めて調べたところ、二軒ある温泉旅館はどちらも渋くてよさそうなんです。次回はそちらに入りますね・・・