「武石温泉うつくしの湯」に別れを告げた私は、足早に佐久市に移動しました。お次もまた惜別入浴になります。

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辿り着いたのは「あさしな温泉穂の香乃湯」です。不勉強なことに、私はその存在を直前まで知りませんでした。

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佐久平の眺望のよい地に立つ古民家風の素朴な建物。初めてなのにどこか懐かしい気持ちになってしまいました。

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そして、私がもう1ついいなと思ったことがあります。それは目の前に図書館があること。本を読んだら温泉に入る。
そんな毎日が人々の生活に当たり前のように定着しているのだとしたら、それはとてもうらやましいことです。

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きっと温泉も素敵に違いない。そう思った私は、期待を胸に建物の中へと向かいました。さあ、どんなでしょう。

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私が訪問したのは3月9日だったのですが、佐久市民の日だそうで、入浴料が390円でした(通常500円)。
しかも、佐久市外の人にも適用という大盤振る舞いです。知らずに訪問しましたが、これはラッキーでした。

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穂の香乃湯は3月14日をもって営業終了。佐久の日と惜別の相乗効果で館内は大勢の客で賑わっていました。

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ですので、当然浴室内の写真撮影は不可。もらったパンフレットに掲載されていた写真をお借りして紹介します。
内風呂はまさにイモ洗い状態。とうとう私は浸かれませんでした。洗い場も常に順番待ちという状態でした。

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露天風呂にも大勢の人がいましたが、広々とした開放的な造りで湯船も広く、そこそこ快適に過ごせました。
岩風呂で湯滝のオブジェがあり、野趣に富んでいます。佐久平に位置しているので空が広く感じられました。

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パンフレットによると、加水なし・循環かけ流し併用とのこと。でも、露天風呂のこの湯口は豪快でユニーク。
湯滝が循環湯で、この湯口は全量かけ流しなら最高なんですけどね。実際どうなのかはよく分かりませんでした。

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最終営業日の直前の日曜日に滑り込みセーフで入浴できて本当によかったです。そういえばこの日は3月9日。

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「瞳を閉じればあなたが まぶたの裏にいることで」

あの名曲のメロディがふと脳裏に浮かんできて、私はちょっと感傷的な気分になってしまいました。
穂の香乃湯も、この春卒業なんですね・・・