令和7年3月に姿を消した温泉施設はまだまだあります。今回ご紹介するのは群馬県みなかみ町にあった温泉です。


「風和の湯」です。もう何年も前に、列車旅の途中で立ち寄った記憶があります。それ以来の久しぶりの訪問です。


駐車場には温泉スタンドの設備もありました。もっとも、長い間使われずずっと放置されているみたいでした。


閉館の理由は「諸般の事情」としか書かれておらず、詳細は不明。設備の老朽化なのか、それとも来館者の減少か。
入浴料は600円。地元民が毎日利用するには高いという印象で、観光客が利用するには質素で物足りないのかも。

入浴料は600円。地元民が毎日利用するには高いという印象で、観光客が利用するには質素で物足りないのかも。

その証拠に、閉館間際の日曜日の昼時だというのに、休憩用の広間に人の姿はなく、閑古鳥が鳴いていました。


建物はそんなに傷んでいるようには思えなかったのですが、よく見るとやはりガタがきてしまっているようです。
男湯の脱衣所から浴室に通じる引き戸のサッシは完全には閉まらなくなっていました。排煙装置も故障中です。

男湯の脱衣所から浴室に通じる引き戸のサッシは完全には閉まらなくなっていました。排煙装置も故障中です。

でも、浴室は明るくてなかなかいい雰囲気ではありませんか。床も湯船も御影石で、肌触りがよさそうです。


また、天井が高いため閉塞感がありません。空いていたということもあるのですが、ガランとした感じさえします。


源泉はこの湯口から静かに注がれています。無色透明でインパクトは弱いですが、湯使いは悪くないと思います。


源泉名はホロンの湯だそうです。ホロンとはどういう意味なのでしょう?哲学用語みたいですが関係あるのかな。


循環装置併用のかけ流し、塩素系薬剤使用とやや残念な点はあるものの、加水・加温・入浴剤なしは立派ですね。


あ~、癒されますね。一度入ったことがあるからパスでもいいかなとも思ったのですが、惜別に来て正解でした。


お次は岩風呂風の露天風呂へ。サイズはかなり小さく、大人が2~3人入ればもう窮屈な状態という印象です。


しかも、屋根に覆われているので開放感は半減。雨の日でも雨に打たれることなく湯船に浸かれるのはいいですが。


それに対し、こちらの休憩コーナーは超開放的。目隠し用の柵が低く、はっきり言って周りから見えてしまいます。


ラッキーなことに、内湯も露天風呂も独占で入ることができました。館主様、長い間お疲れさまでした・・・
コメント