いつかきっと役立つと思って購入していたアイテムの効果を確かめるために、私はとある温泉地を訪れました。

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その温泉地に残されている廃業旅館の建物です。堅牢な造りではありますが、一部屋根が倒壊してしまっています。

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その廃業旅館の脇に温泉が垂れ流されていました。状況から判断するに、未利用のまま捨てられているようです。

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温度は30.8℃とかなり低めでした。これでは加温が必須で、燃料代がバカにならなかったことでしょう。

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この源泉がどこから来るのか追跡してみると、源泉小屋らしき建物に辿り着きました。中から機械音が聞こえます。

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そっと近づくと不思議な光景が見えてきました。樽を転用した集水器に、2方向から温泉が注がれているのです。

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向かって左側のパイプから出ている温泉の温度は34.6℃でした。最初の測定地点よりもやや高い値です。

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一方、向かって右側のパイプから出ている温泉は25.1℃と、かろうじて温泉法の定義を満たす状態でした。
泉質的にはほぼ同じようですが、温度の異なる2つの源泉がまとめて垂れ流されていることがわかりました。
実測34.6℃の温泉と25.1℃の温泉が混合されて、その中間値に近い約30℃の温泉になるという訳です。

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泉源が異なるのであれば、それぞれの温泉にたらいで入ってみたいと思うのは温泉マニアとして当然ですよね。
しかし、源泉小屋付近は人の目につきやすいという問題が。通報は避けたいので、しぶしぶ遠い場所を選びました。

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たらいを置いた場所はミックス垂れ流し温泉の排出パイプからもかなりの距離があります。だからホースは当然。
そして、いよいよ今回初使用となるニューアイテムの登場です。そのアイテムとは・・・「スピードロート」!

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まあ、100円ショップで買った単なるじょうごなんですけどね。これをホースの先端に装着するのです。
ホース単独よりも効率よく温泉をキャッチでき、ノーマルなロートよりもハイスピードで送水可能な優れものです。

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スピードロートは源泉パイプの直下に設置してもよかったのですが、敢えて排水溝の傾斜変換点に置いてみました。

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たらいはスピードロートの設置ポイントよりもかなり低い位置にあるので、楽勝で湯を導くことができるはずです。

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うわ~、やったね!思っていたよりもかなり強い勢いで温泉がホースから出てきました。作戦は大成功です。

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今回のプロジェクトの全体像はこんな感じです。我ながら斜面の高低差をうまく利用することができましたね。

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さあ、たらいが満タンになりました。多少の土砂の混入がありますが、これは無視できる範囲です。ではいきますか。

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温度は物足りないのですが、スピードロートは結構使えることがわかったので、大満足のたらい入浴となりました。
なお、ここには何ともう1本垂れ流し温泉があるのですよ。しかし、残念なことにこの時は出ていませんでした。
下見の時にはドバドバ出ていて、豪華なトリプルミックスだったのです!これはリベンジしなくてはいけませんね・・・