かつてたらいで入ったことのある垂れ流し温泉が今どうなっているのか、久しぶりに確かめてみることにしました。


あっ、健在のようですね。チョロチョロとではありますが、排水用のホースから間違いなく温泉が出ていました。


しかし、ホースはかなり傷んできており、途中、切れてしまった部分から相当な量の湯が漏れてしまっています。
そのため、濡れた地面は藻が大量発生して深緑色に染まっていたほか、湯の成分で白くなっている所もありました。

そのため、濡れた地面は藻が大量発生して深緑色に染まっていたほか、湯の成分で白くなっている所もありました。

源泉が生きていることが確認できたので、私はひとまず安堵したのですが、同時にかなり動揺していました。
というのも、源泉井戸の周辺の様子が前回来た時とは大きく異なっていたからです。これはどうしたのでしょう?

以前この場所は囲いで覆われ、こんな装置が取り付けられていました。(写真の中央部に垂れ流しが確認できます)

というのも、源泉井戸の周辺の様子が前回来た時とは大きく異なっていたからです。これはどうしたのでしょう?


それが今はこんな簡素な姿に。これはきっとこの源泉井戸は完全に廃止された、と理解していいのでしょうね。


湧出量も温度も掘削当時より低下してしまったことが原因と思われます。現在温度は23.5℃しかありません。
まあ、この温泉はもうたらい入浴を済ませていますのでこれで撤収してもいいかな・・・とはならないのが私です。

まあ、この温泉はもうたらい入浴を済ませていますのでこれで撤収してもいいかな・・・とはならないのが私です。

私はこの状況を大歓迎し、早速ある作戦に打って出ました。まずは木板を取り外します。これはそそられますね~


そしてブラシを使ってきれいにお掃除。どうですか、これはもうどう見ても立派な湯船ですよね。大興奮です。


問題はどうやって湯を溜めるかということです。湯はコンクリート槽の底の横向きパイプから排出されています。


そこで私が取り出した秘密道具はこれ。「小さめのボウル」!今回はこれが大きな役割を果たしてくれそうです。


ワクワクしながら装着するとご覧のとおり。サイズはほぼぴったりでした。でも、経年の圧迫によりパイプが変形。
そのため、どうしても隙間から湯が漏れてしまいます。結局、隙間にタオルを詰めるなどの応急手当が必要でした。

そのため、どうしても隙間から湯が漏れてしまいます。結局、隙間にタオルを詰めるなどの応急手当が必要でした。

漏水を完全に止めきれた訳ではないのですが、それでも何とか湯が溜まり始めました。あとはその時を待つだけ。


そもそも湧出量が少ないことと漏水が重なり、肩まで浸かれる水位に達するまで、かなりの時間を要しました。


本当はコンクリート槽から湯が溢れ出すまで待ちたかったのですが、漏水がじわじわ増えている可能性があり断念。
というより、もう入ってみたくて仕方がなかったというのが正直なところです。ありがたくいただきましょう。

というより、もう入ってみたくて仕方がなかったというのが正直なところです。ありがたくいただきましょう。

いや~、これは本当に素晴らしいですねえ。結構深さがあるので、しっかりと肩まで浸かることができました。


湯はほのかに硫化水素臭がして泉質も抜群なんです。湯に浸かりながら、この湯口で何度もクンクンしました。


という訳で時間の許す限りまったりと入浴。のどかな田園風景を眺めながら、贅沢なひと時を過ごしました。
ジャスト1人サイズの極上の露天風呂。帰る時、湯を抜くのが本当にもったいなかったです。また絶対来ます・・・
ジャスト1人サイズの極上の露天風呂。帰る時、湯を抜くのが本当にもったいなかったです。また絶対来ます・・・
コメント
コメント一覧 (2)
完全に未利用源泉と化しているようですね。
にしやん
が
しました