気温の上がった初夏のある日、私は以前から温めていた作戦を実行するため、意を決して現地へ向かいました。


到着しました。人の姿はなく、静かな場所に見えますが、実は結構な通行量のある主要道路の脇になります。


地中に埋め込まれたコンクリートの物体には「油貯留槽」のプレートが。ただし、今はもう使われていないようです。


私のお目当ては「油貯留槽」の本体ではありません。ちょっと興味はありますけどね。その隣にご注目ください。


ジャーン、これが私のターゲットです。私にはこれが、まるで禁断の「パンドラの箱」のようにも見えてきました。
「パンドラの小箱をあけるように あなたの心の中 そっとのぞいたら恋はどこかに 逃げてしまうかしら・・・」

「パンドラの小箱をあけるように あなたの心の中 そっとのぞいたら恋はどこかに 逃げてしまうかしら・・・」

昔のヒットソングを心の中で口ずさみながらその蓋を開けてみると・・・あれっ、ちょっと思ってたのと違うぞ?
そこには鳥かごのようなケージがあり、中には土のうと重石が入れてあってしっかりと固定されているのでした。
以前、予備調査で訪れた時は、こんなものはなかったはずですけど。でも、もちろん私は諦めませんでした。

そこには鳥かごのようなケージがあり、中には土のうと重石が入れてあってしっかりと固定されているのでした。
以前、予備調査で訪れた時は、こんなものはなかったはずですけど。でも、もちろん私は諦めませんでした。

このコンクリート桝を流れるのは、何と温泉なんです。ただし、温度は14.1℃しかなく、かなり冷たいのですが。
しかし、成分的には温泉に該当するのは間違いないのです。NHKの番組でもそのように紹介されていたのですから。

しかし、成分的には温泉に該当するのは間違いないのです。NHKの番組でもそのように紹介されていたのですから。

もしかしたら、番組で取り上げられたことで有名になってしまい、訪問者が手足を入れないよう対策したのかも。
まあ、私はこの枡には入りませんからご安心を。その代わり、持参したマイたらいを枡のすぐ側にセットしました。

まあ、私はこの枡には入りませんからご安心を。その代わり、持参したマイたらいを枡のすぐ側にセットしました。

手桶を使えば、枡から湯を汲み上げることができます。よく見ると、枡の中の湯の表面には油膜が泳いでいました。
枡の底が黄土色に染まっていることからもわかるように、温度は低くても成分は相当濃厚なことが期待できます。

枡の底が黄土色に染まっていることからもわかるように、温度は低くても成分は相当濃厚なことが期待できます。

手桶で何度も湯を汲む作業は、単純ではありますが結構な労力が必要で、満タンになる頃にはもうへとへと状態に。
湯には薄らと色つきがありますね。ほんのりアブラ臭が漂い、入れば気持ちいいことはもう間違いありません。

湯には薄らと色つきがありますね。ほんのりアブラ臭が漂い、入れば気持ちいいことはもう間違いありません。

うわ~、ひんやりとして超気持ちがいい。そういえば、アブラ臭のする冷泉って結構珍しいかもしれませんよね。
脇を車がバンバン通り過ぎていきますが、私にとってはどこ吹く風。やっぱり私って、どう見ても変人ですよね・・・
脇を車がバンバン通り過ぎていきますが、私にとってはどこ吹く風。やっぱり私って、どう見ても変人ですよね・・・
コメント
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にしやん
が
しました
ふう…。
にしやん
が
しました