そういえばあの温泉にはまだ入ったことがなかったな・・・とふと思いつき、長岡市郊外までドライブに出かけました。

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やって来たのは、旧栃尾市にある「お薬師様お授けの湯」です。道路沿いに案内板があるので、容易に発見可能です。

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また、入り口には立派な石碑と案内看板も設置されています。マイナーですが、一応観光スポットになっています。

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駐車場に車を置き、川に向かって坂を下っていきます。周囲は静まり返り、パワースポットの雰囲気が漂います。

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坂を下りきった所にお目当ての「お薬師様お授けの湯」があります。久々の訪問ですが、ちゃんと出ているかな?

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あ~よかった、健在ですね。パイプからちょろちょろと流れ出る程度で湧出量は極小ですが、立派な自噴泉です。

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温度も21.2℃しかなく、温泉法の規定には到達しません。観光目的の人はちょっとがっかりするかもですね。

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でもね、現地には立派な分析表が掲出されているのですよ。つまり、お墨付きのれっきとした温泉ということです。
ただし、どういう訳か県の温泉台帳には登録されていないので、温泉としての知名度はかなり低いと思います。

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温泉の湧出地は対岸の急斜面にあります。そこから細い塩ビパイプをワイヤーで吊って届けられる仕組みです。
せっかくこんなに苦労して対岸から湯を引いているのに、眺めて終わり、では実にもったいないと思いませんか?

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ということで、たらいをセットしてみました。何だか罰当りな行為のような気もするのですが、断行します。
ちなみにここを訪れるのは約20年振りですが、当時の自分にはこの温泉に入ろうという発想はありませんでした。
(つまり、まともだったということです・・・笑)

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埋め込まれているコンクリート製の巨大な鉢の底にある排水口を塞いで湯を溜めるのも面白そうなんですけどね。
でも、さすがにそれはやり過ぎな感じがしてためらわれたので、潔く(?)いつものたらい入浴にしたのでした。

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パイプを高く持ち上げてしまっているので、果たして湯がちゃんと出てくるか不安だったのですが・・・大丈夫ですね!

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その後、パイプをできるだけ低くするためにたらいの位置を微調整し、たらいの傾きを補正するため枕木をセット。

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うん、なかなかいい感じですね。パイプを動かしたことでパイプ内に沈殿していた成分が流れ出し、湯が茶色に。
また、手ですくって味見してみると、硫黄の成分がはっきりと感知できました。泉質もなかなか良好なんですよ。

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なお、すぐ側にはお薬師様が鎮座。お薬師様に見守られて、というか「ガン見」されての入浴を楽しめそうです。

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しかしねえ、覚悟はしていましたが、湯が溜まるのに本当に時間がかかりました。どれだけ待ったと思います?

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何と2時間です。でもね、放置して一旦この場を離れることはせず、様子を眺めながらのんびり過ごしました。
こういう時間もある意味貴重なんですよね。何もせずにボーっとするって私には贅沢な時間。さあ、入りますか。

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「垂れ流し温泉を授与される者」・・・私は霊験あらたかな授与式にでも臨んだかのごとく、神妙な面持ちで入湯。
冷たくて気持ちがよかったのはもちろんですが、身が引き締まる思いがしたのも事実です。お薬師様、ありがとう・・・