(前編からの続きです)
猫鼻の湯といえば、訪れるたびに何か変化がある温泉という印象がありました。だから何度も行きたくなるのです。

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実は今年、「三号泉」なる新しい温泉が登場したのですよ。私はこれにどうしても入ってみたかったのです。

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三号泉には車で側まで行けると案内されましたが、悪路が予想されたので、私は歩いて向かうことにしました。

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未舗装の道をてくてくと歩いていくと、坂を下った先の開けた場所に、何やらプレハブ小屋が見えてきました。

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どうやらここのようなのですが、この時点では湯船が見えません。さらに進んでプレハブ小屋を通り過ぎると・・・

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あっ、何ということでしょう。ほぼ野湯と言ってもいい状態で、4つの湯船が置かれているではありませんか。

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うわ~、これはB級温泉マニアにはたまりませんね。ステンバスが2つ、ポリバスが2つの豪華ラインナップ!

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4つの湯船を漢字の田の字のようにくっつけて並べ、そのうちの1つのステンバスに源泉をドカドカと投入。
そこから溢れ出した温泉が隣の湯船に流れ込むという仕組みです。湯の鮮度が抜群なのは言うまでもありません。

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源泉の湧出地点は少し離れた所にあり、そこからホースで引っ張ってきているのですが、投入方法がとにかく豪快。
ホースを近くの木の枝に引っかけて固定し、真下の湯船に湯を垂直に落下させています。笑えちゃうなあ、これは。

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そして、源泉の温度は42.6℃と超理想的だったのです。これなら誰でもそのまま入ることができますよね。

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なお、湯船から溢れ出した温泉は、ここでも湯の川になってとうとうと流れ出していきます。いや~凄い光景です。

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プレハブ小屋は脱衣所になっています。やや殺風景ではありましたが、ありがたく利用させてもらいました。

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そして何とベッドも完備。もしかしたらここで寝ることもできるのかもしれません。夜は怖そうですけどね。
実は到着時、ここにあの有名な和尚さんがおられて、「おうよく来たね、いいから早く入りなよ」と急かされました。

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うわ~、これは笑いが止まりません。こういうのを嬉々として作ってしまう和尚さんのパワーに圧倒されます。
なお、一緒に写真を撮ろうと和尚さんから誘われツーショット写真もパチリ。これはいい記念になりましたね。

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次から次へと人がやって来て賑やかでしたが、幸運にも自分だけになれる時間もあり、まったりと過ごしました。
水害に火災と、幾多の試練を乗り越えて人々を楽しませてくれた猫鼻の湯には感謝の気持ちでいっぱいです。
なお、和尚さんはまだまだお元気で何やら新しいことを企んでいるようにも見えました。どうか、いつまでも・・・