せっかく道東まで来たのなら行ってみたい温泉は山ほどあるのですが、鉄道利用の旅ではやはり限界があります。
それでもお宿欣喜湯の惜別入浴の後、歩いて行ける距離に公衆浴場があるので立ち寄ってみることにしました。

それでもお宿欣喜湯の惜別入浴の後、歩いて行ける距離に公衆浴場があるので立ち寄ってみることにしました。

それがこちらの「よしじの湯」です。なかなか素朴な佇まい・・・と思ったのですが、どうやら少し違うようです。


まず思ったのが「よしじって誰よ?」ってことです。建物の前には「中野よしじの像」なるものが立っていました。
調べたところ、老朽化で休業した公衆浴場を、釧路市の中野吉次さんという方が引き継いで再開させたのだとか。

調べたところ、老朽化で休業した公衆浴場を、釧路市の中野吉次さんという方が引き継いで再開させたのだとか。

建物の周囲には手作り感に溢れるさまざまな物が並べられています。このベンチもなかなかユニークですよね。
吉次さんは左官業だそうですから、ものづくりが得意なのかもしれませんね。ちょっとクセが強いですけど。

吉次さんは左官業だそうですから、ものづくりが得意なのかもしれませんね。ちょっとクセが強いですけど。

こちらは足湯のようですが、多様な置物が並べられ、摩訶不思議というかちょっとカオスな雰囲気が漂っています。


屋外だけでもこんなにインパクトがあるのですから、きっと中も見どころ満載に違いない、と期待が高まります。
入浴料は500円ですが、地元の弟子屈町民の方は300円で入ることができるそうです。さあ、どんな温泉かな。

入浴料は500円ですが、地元の弟子屈町民の方は300円で入ることができるそうです。さあ、どんな温泉かな。

受付をしていたのが若い女性だったのはちょっと意外でしたが、とても優しい方で、安心して中に入りました。
わ~、これは凄い。ペナントやらポスターやら昭和レトロなグッズが所狭しと並べられているではありませんか。

わ~、これは凄い。ペナントやらポスターやら昭和レトロなグッズが所狭しと並べられているではありませんか。

また、昭和のおもちゃや人形、置物なども多数展示。何でもこれらは吉次さんのコレクションなのだそうです。


昭和生まれの私には懐かしいものが多く、時間があればじっくり見物したいところでしたが、ざっと眺めて浴室へ。


脱衣所にもさまざまなオブジェが。あと、川湯温泉についての解説も展示されていました。なかなかの力作です。
脱衣用の棚のボックスの1つ1つに鍵付きロッカーが置かれているのは、ちょっと面白いと思ってしまいました。

脱衣用の棚のボックスの1つ1つに鍵付きロッカーが置かれているのは、ちょっと面白いと思ってしまいました。

浴室もまた手作り感がありますね。以前の浴室を生かしながら、床のタイルや木の壁を張り替えたようです。
湯船の奥の壁面には、タイルで描かれた硫黄山のモザイクアートが。ちなみに女湯は摩周湖の絵だそうです。

湯船の奥の壁面には、タイルで描かれた硫黄山のモザイクアートが。ちなみに女湯は摩周湖の絵だそうです。

また、こちらは子ども用の湯船みたいです。かなり浅くて、子どもでも尻湯程度にしかならないような気がします。


洗い場の配管が剝き出しなのも、B級温泉マニアにとってはポイントが高いです。やはり金属が腐食していますね。


源泉は絶えずドバドバと投入されています。硫黄泉ですが、欣喜湯の源泉よりも少しマイルドに感じられました。


分析表によれば、源泉名は「川湯温泉1号機」です。温度は44.5℃で、そのまま入るのにちょうどいいですね。


昔の公衆浴場を知る人の中には、俗っぽくなってしまったと嘆く方もいるようですが、これはこれでいいですよ。
泉質がいいのは言うまでもありませんが、吉次さんの人柄や情熱を感じることができました。復活に感謝です・・・
泉質がいいのは言うまでもありませんが、吉次さんの人柄や情熱を感じることができました。復活に感謝です・・・
コメント
コメント一覧 (2)
そのエリアは去年再訪しているのですが、その時は寄らずに終わっちゃいました。
にしやん
が
しました