温泉マニアを獲物とする狙撃手は、いつ何時どこに潜んでいるかわかりません。よって細心の注意が求められます。

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さて、とある温泉地を車で走行中のことです。道端の藪の中に、何かが潜んでいるのが一瞬視界に入りました。
まるで迷彩服でも着ているのようで、周囲の背景に巧みに溶け込み、多くの人は全然気付かず通過していきます。

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藪をかき分け近づいてみると・・・え~っ、何だこれ?そこには興奮を禁じ得ない、思わぬ伏兵が待っていたのでした。

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思わぬ伏兵、それはアツアツの垂れ流し温泉だったのです。何でこんな場所にあるのでしょう。本当に謎でした。

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しかも、塩ビパイプが細いこともあり、まるでライフル銃のような出で立ちなのです。湯の勢いも激しいですし。

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温度は66.6℃とかなり高め。供給が需要を上回ってしまっているのでしょうね。実にもったいないです。

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当然、私はこの温泉に撃たれて(?)みたくなったのです。現場は狭いものの、何とかたらいを置いたのでした。

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湯は木製の箱型容器に注がれています。私は持参したホースをその木箱に突っ込み、引き湯することにしました。

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おお、いい感じでたらいに湯が溜まり始めたではありませんか。少しずつ投入することで、湯温の低下を期待します。

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さあ、たらいが満タンになりました。しかし、湯の温度はアツアツのまま。そりゃそうですよね、待つしかないか。

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でもね、適温になる頃には日も暮れて真っ暗になりそう。さすがの私も、闇夜にここで入浴したくはありません。
泣く泣く一度撤退し、翌朝再訪することにしました。たらいよ、絶対に無事でいるんだぞ。必ず迎えに来るからね。

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近くの道の駅で車中泊し、夜明けとともに活動再開。現場に戻ると、たらいは無事でしたが温度が20.3℃に。

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そこでホースで再度湯の投入を開始したのですが、その場に手頃な硬質ホースが転がっていたので、これも利用。

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その甲斐あって、短時間であっという間に適温に到達。さあ、朝風呂を堪能することにしましょうか。道端ですけど。

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う~ん、これは気持ちがいいですねえ。撃たせ湯、じゃなかった、打たせ湯ができなかったのは残念でしたが・・・