実りの秋到来。今回はいつもとちょっと趣向を変えて、東北地方での稲作の様子を真面目に勉強してきました。
訪れたのは山形県の最上川流域の某所です。
 
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そこには稲刈りを目前に控えて黄金色に輝く、美しい秋の水田風景が広がっていました。
ところで東北地方では夏に“やませ”という冷たい風が吹くと、稲の生育不良(冷害)がしばしば発生します。
中学校社会で習うのでご存知ですよね。
 
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ところがこの地域ではあるものを有効利用して冷害を克服してきたといいます。何だと思いますか?
 
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その答えを探るべく、この用水路を遡ってみることにしました。
 
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しばらく進むと池が見えてきました。これは灌漑用のため池?いや、魚の養殖池のようです。
用水はこの池にも注ぎ込んでいます。さらに上流へと進みます。
 
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山間の谷筋をどんどん奥に入っていきます。すると・・・
 
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こんなものが見えてきました。用水はここから流れ出しています。興味津々で近づいてみました。
 
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さあ、この中に探していた答えがあるはずです。早速開けてみましょう。
 
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わー、凄い。これですよこれ、この地域を冷害から守ってきた救世主というのは。
 
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そう、実はこれ、温泉なんです。この地域では冷夏でもこの温泉水のおかげで不作を免れたといいます。
また、種籾をこの温泉水に浸けることで発芽を促す“芽出し”も伝統的に行われてきました。先人の知恵ですね。
 
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コンコンと自噴を続ける温泉。今も昔もこの地域の稲作を支えていることがよく分かりました。
さて、最近では小学生の修学旅行でも単なる見学のみに終始するのではなく、
体験活動を積極的に取り入れるのが主流となっています。ならば私も、ということで・・・
 
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しっかり体験してきましたよ(笑)
源泉槽はかなり深く、立ったままでの入浴となりました。大地の恵みを全身で実感。いい勉強になりました。