今年が始まってまだひと月も経っていないというのに、どうもすっきりしない状態が続いていた私。
仕事中にも深いため息を無駄についたりなんかして、このままではまずいって思っていました。

休みの日、家に閉じこもっていても気が滅入るだけ。どこかへ行こう・・・そう思ってやって来たのがこちら。
もちろん偶然たどり着いたのではなく、事前に調べてから来たんですけどね。

お目当ては川の畔にあるこの建物。雪にすっかり埋もれてしまっています。正面に回り込んでみましょう。

あっ、ここで間違いなさそうです。実は詳しい場所が分からないままやって来てしまったのですが、
無事見つけることができ、安堵しました。

この光景を見て、少し元気が湧いてきました。通常の私なら、興奮状態に陥っていたことと思います。

塩ビパイプから絶え間なく源泉が注がれています。そう、これは立派な天然温泉なんです。

いや、温度が低いので厳密には鉱泉ですね。でも、真冬のこの時季なら湯気が立ち上る温度です。

この小屋からの川の眺めもなかなかのもの。心が洗われると言ったら、ちょっと言い過ぎかもしれませんが。

衣服を脱ぎ、静かに湯に身を沈めました。ややツルツル感のある清澄な湯で、身も心も洗われるようです。
実はここ、かつて住民の方々が愛用した洗濯場の跡地なのだとか。
湯沸かし器が普及する前は、冬場洗い物をするのに重宝したそうですが、今はひっそりとしています。
ここで“命の洗濯”をさせてもらおう。そんな思いでここまでやって来た私が入浴後に思ったこと。
「何やってんだ、俺は?」
深いため息がまたひとつ・・・
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