相変わらず塩をかけられた青菜のような日々を送っている私。このままでは漬物(?)になってしまいそうです。
この状況を打破するには、温めの湯にじっくり浸かり、瞑想に耽るのがいいかもしれないと思いました。

やって来たのは阿賀野市の五頭温泉郷の1つ、出湯温泉。俗っぽさが一切ない、素朴な温泉地です。
ここへ来るとなぜか気持ちが落ち着くから不思議です。日々の喧騒を忘れるにはうってつけの場所と言えます。

その小さな温泉街の突き当りにお寺があります。

華報寺という、曹洞宗のお寺です。つまり出湯の温泉街は、このお寺の門前町のような感じになっています。
出湯温泉全体に霊験あらたかな雰囲気が漂っているのは、やはりこのお寺の存在が大きいと思います。

さすがは雪国のお寺、消雪パイプを完備しています。これなら積雪期のお参りもバッチリです。
ところで、分かりますか?上の写真、湯気が立っています。実は温泉を消雪に利用しているのです。

この華報寺の境内には共同浴場があります。この共同浴場、多くの“信者”を獲得していることで有名なんです。

その共同浴場がこちら。外観はごく普通の共同浴場です。いい佇まいですよね。

料金も大人200円と実に良心的です。温泉水を有料で持ち帰ることも可能。
1升30円、10リットル150円、20リットル300円と、きめ細かく料金が定められています。

脱衣所にはこのような掲示が。身が引き締まる思いがします。

そして、浴室の奥には弘法大師様の像が。男女の浴室を見渡すように立っています。

浴室内にカランはなく、シンプルな構造。湯船には温めの湯がザンザンかけ流しです。
ここの温泉はお客さんの回転が悪いんです。というのも、温めなので長く浸かっていられるからです。
皆さん、顎を湯に浸して目を閉じ、まるで瞑想に耽るかのように長湯しています。
少々混雑していましたので、私は湯船の中央に鎮座。源泉は湯船の中央部の底から供給されています。
浴室内の壁には次のように書かれた注意書きがありました。
「神聖な湯口を足で跨いだり、湯口に尻を載せたりしないでください」
・・・終了。
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