(前編からの続きです)
大阪を出発後、いつものように缶ビールを飲みながら、流れゆく車窓をぼんやり眺めていました。
京都に着く頃にはすっかり暗くなり、車内にはいよいよ夜行列車らしい雰囲気が漂い始めました。
 
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日本海に乗務するのは大阪車掌区に所属する車掌さんです。この日はラストランを記念して、
大阪車掌区特製の記念乗車証が乗客全員にプレゼントされました。これはうれしいですよね。
車内ではあちこちで会話に花が咲いています。皆それぞれ日本海の思い出を語り合っているようでした。
私も同区画の方々とお話させていただきました。真下の方は私と同じでのぞみ329号に乗っていたとのこと。
真向い下段の方は夕方偶然キャンセル席を確保でき、慌てて仕事を切り上げて列車に飛び乗ったとか。
真向い上段の方はこの後深夜の直江津で下車し、何と上り最終日本海に乗車する予定だそうです。
 
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途中の加賀温泉駅ではしばらく停車。後続の特急サンダーバード37号に追い抜かれます。
特急が特急に抜かれるなんて・・・と思われるかもしれませんが、こういうのんびりしたところもいいんですよ。
 
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列車は直江津に到着(23:50)。ここからJR東日本に入ります。通常のダイヤであれば7分停車なのですが、
この日はラストランに伴う臨時ダイヤで何と約1時間も停車します。
 
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なのでゆっくり写真を撮影することができます。深夜にもかかわらず、ここにも多くの人々が集まっていました。
 
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この直江津では上り最終急行きたぐに大阪行きが1分違いで発車するとあり、大勢の人が集まるのも納得。
0時過ぎだというのに臨時売店が営業していて、大盛況でした。
 
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私もここで朝食を購入。「かにずし」です。直江津駅の駅弁はどれも美味しくて気に入ってます。
 
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日本海はさらに北上を続け、新津に到着。見慣れた駅ですが、やはりブルートレインだと違って見えますね。
 
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ブルーの車体が闇夜に映えます。車端部は信号の赤色が反射し、どこか神秘的な雰囲気さえ漂います。
 
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時計はもう3時近くになっています。さすがに眠たくなってきました。
 
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眠るのがもったいないような気もしますが、新津駅出発後、上段のベッドに横になりました。
ガタンゴトンという規則的な心地よい揺れに、いつしか眠りの世界へと導かれてしまうのでした・・・(続く)