青森県の鶴田町に、ちょっと変わった温泉があるというので、今回訪問してみることにしました。 
 
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その温泉はかなり分かりづらい場所にあるそうです。リンゴ畑を眺めつつ、こんな生活道路を進んでいくと・・・
あっ、あれかな?ちなみに、ここに辿り着くまで、途中に案内看板は一切ありませんでした。
 
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無事到着しました。お目当ての「民宿梅沢温泉」です。ごらんの通り、外観は完全に民家。
この看板がなければ、ここが温泉であると気づかずに通過してしまうこと間違いなしです。入ってみましょう。
 
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かなり大きな民家で敷地も広々。駐車スペースも十分ありました。さて、この門をくぐった先が温泉のようです。
 
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こちらは宿泊棟。津軽地方に多くみられるブルーのトタン屋根の簡素な建物です。浴室はこの右側にあります。
 
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草が絡まっていて文字が一部隠れていますが、看板によると入浴時間は朝6時から夜9時まで。
「9時になれば消灯します。悪く思わないでください。」という表記が、実にほのぼのしていていいですよね。
 
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浴室に向かうと、湯道具がずらり。地元の常連さんが置きっ放しにしているんですね。
その壮観な様子から、多くの地域住民に愛されている温泉だということが十分伝わってきました。
 
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浴室の受付は無人。紙に記名し、その上に入浴料200円を載せて、このお盆の上に置くのだそうです。
掲示によると、心無い人も時折いるようで、ちょっとがっかりしてしまいました。
 
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浴室はシンプル。正方形の木製湯船に、源泉が静かにかけ流されています。時が止まった空間のようでした。
 
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浴室に掲げられた看板には、この温泉民宿を経営されている方の思いが綴られていました。
 
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牛の置物のある木箱を開けると、源泉の栓がありました。投入量は自由に調節することができます。
「熱い湯が好きなら、栓を開いて湯を多く入れなさい」と、ご一緒した地域の方が親切に教えてくださいました。
 
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あ~、こんな温泉に毎日入って養生できたら、どんなに幸せなことでしょう。湯はほのかにアブラ臭がします。
じーっと浸かっていると、やがて心が穏やかになっていくのが、自分でもよく分かりました。いい温泉です。
 
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浴室棟では、この温泉民宿の畑で育った無農薬の野菜が、格安で販売されていました。
こんな光景を眺めているだけでも、ほのぼのとした気持ちになります。入浴後は心も体もポカポカでした・・・