これまで何度かトライしたものの、ことごとく玉砕に終わった幻の温泉があります。

その温泉は、好条件が揃わないとなかなか人前に姿を現してはくれないのです。今回は果たしてどうでしょう?
現地に到着し、この川の流れを見た時、これはいける・・・そんな確信が私にはありました。

あっ!分かりますか?川の一部から湯気が立ち上っています。もう、感無量でじーんと来てしまいましたね。
そうなんです、ここでは川底から温泉が湧いているのです。ようやくお目にかかることができました。
なぜこの温泉が幻なのか。実は、降雨や融雪によって川が増水し、水面下に隠れていることが多いのです。

逸る心を抑えつつ、その場所へと向かいます。まずは急傾斜の護岸を降下する必要があるのですが、
ありがたいことに先人のロープが。おかげで楽々川まで下りることができました。感謝ですね~

ちょっと気になったのは、このデッキブラシ。ロープが括り付けられていた木にぶら下がっていました。
最初は何のためにあるのかよく分からなかったのですが、その意味は後になって納得することとなりました。

この夏の猛暑の影響でしょうか、これまでとは比べものにならないぐらい川の水位が下がっていたおかげで、
お目当てのポイントにはいとも簡単に歩いて到達。以前チャレンジした時は、流れが速くて危険な状態でした。

見てください、川底からプクプクと泡が!こんな光景を見れば、誰だって興奮してしまいますよね。

しかも、温度は44.8℃と超理想的。何度フラれても、あきらめずにアタックした甲斐があったというものです。

どうですか~、この光景。天然の岩風呂の水面に秋の日差しが反射し、湯気が立ち上ってムード満点です!

あ~、生きててよかった。深さもちょうどよく、入り心地の良さは想像をはるかに超えるものでした。
ただし、藻で岩が滑るので、転ばないように注意する必要があります。デッキブラシはそのためだったんですね。

あまりに気持ちが良かったので、この日のこれ以降の予定はすべてキャンセル。まったりさせてもらいました。
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