只見川に沿う国道252号を車で走行中、このような看板を見かけました。
 
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「滝沢温泉」と書かれています(「滝」の字が若干変ですが・・・)。カーナビの地図にもしっかり記載がありました。
 
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国道から只見川に向かって少し下った場所に見えるあの建物が滝沢温泉のようです。行ってみましょう。
 
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やはりそうでした。看板がなければただの倉庫のようにも見えます。人の気配はなく、静まり返っていました。
この建物はかつて共同浴場として利用されていたとのことですが、閉鎖されてしまいました。
 
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滝沢温泉にはかつて一軒宿が存在していたようです。廃業後は共同浴場だけが残ったのだとか。
温泉宿は廃墟と化し、雪に押しつぶされて無残な姿に変わり果てていました。
 
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共同浴場跡の中へ入ってみると、土砂が厚く堆積しています。昨夏の洪水の影響であることは明らかでした。
もっとも、この共同浴場が閉鎖されたのは、昨夏の洪水よりもずっと以前のことですが。
 
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かつての浴室にも、濁流が容赦なく押し寄せたようです。内部は荒れ果てていて、目を背けたくなるほどでした。
 
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現役時代は只見川の雄大な流れを眺めながらの湯浴みが存分に楽しめたのでしょうね。一度来ていれば・・・
濁流に運ばれたであろう草の種が芽吹き、過去の悲劇を包み隠そうとしているかのように思えました。
 
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建物の裏手に回り込んでみると、やはりここにも集中豪雨の爪痕が生々しく残されていました。
 
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川側から見たかつての浴室です。現役当時は川に向かって湯が捨てられていた様子がうかがえました。
源泉が生きていれば・・・という淡い期待もあったのですが、それらしきものは見当たりません。
動力揚湯だったと聞いていますので、ポンプは当然止められたと考えるべきでしょうね。
 
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なお、共同浴場跡のすぐ側に、このような看板を見つけました。こちらは設置されて間もないようです。
 
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天然炭酸水といえば、近くの大塩が有名ですが、ここにも湧いているんですね。現地で初めて知りました。
 
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看板に従って坂道を下ると、確かに炭酸水を汲める場所がありました。最近整備されたようです。
コップが置いてあったので飲んでみると、なるほどシュワシュワします。来年の夏にはたらい入浴しようかな・・・