いつか行ってみたいと思っていた福岡県の温泉に、先日遂にアタックしてまいりました。

やって来たのはこんな場所です。しっかり予習してきましたので、簡単に到達することができました。

あっ、湯気が立ち上っているではありませんか!もうこの時点で一気にナチュラルハイの状態に。
(いや、正直に言うと、この直前まで、電車の中で昼間から酒を飲んでおりました・・・)

早速、湯気の発生源に駆け寄ってみました。おお、なかなかいい感じですね~。この流れを追跡してみましょう。

すると、この鉄柵に囲まれた部分からザバザバと湯の流れる音が聞こえてきました。回り込んで覗き込むと・・・

ありました~!これです、今回のターゲットの温泉は。ずっと憧れていただけに喜びもひとしおでしたね。
実は、近い将来消滅するかもしれないという噂があり、慌てて訪問したという訳です。(デマかもしれませんけど)

かつてこの場所には立派な温泉施設があったそうです。この石垣はその遺構でしょうか。

また、興味深いことに、少し離れた別の場所からも湯が垂れ流されていました。この状況から判断すると、
建物の土台の部分から湧いた湯を、未利用のまま用水路に捨てているみたいです。
さて、入浴の準備を開始することにしましょうか。言うまでもありませんが、入浴を前提としてやって来たのです。

まずは、倒れていた塩ビパイプを起こしました。手前に転がっている塩ビパイプは延長用ということなのかな。
ところで、今回私は、新潟から列車を乗り継いで九州までやって来ました。当然マイたらいは持参していません。
しかし、何とかこの垂れ流し温泉に入るいい方法はないものかと、数日間研究に明け暮れました。(←暇人か!)
悩みに悩んだ末、ある結論に達しました。うまくいくかどうか自信はありませんが、とにかく実行してみましょう。

手順①:なるべく厚手で容積の大きい段ボール箱を用意します。これは現地で調達しました。もちろんタダです。

手順②:その上に、これまたなるべく厚手のブルーシートを被せます。これも現地調達しました。398円也。

手順③:転がっている塩ビパイプを使って、湯を導きます。これで即席湯船の完成です!
何だかバカバカしいと思いつつも、結構立派な湯船が出来上がったので、自己満足してしまいました。

あ~、いい湯ですね~。はるばる新潟からやって来た甲斐があったというものです。
今回温度計は持参していないのですが、湯の温度はおそらく42℃くらいだと思います。つまり適温なんですよ。
泉質ですが、とてもいい香りがします。例えて言うと・・・そう、SLの吐く煙の匂い!これには感動しましたねえ。
道路のすぐ脇というロケーションですが、交通量はそれほど多くないので、まったりと入浴を楽しみました。
(なお、温度計不携帯の理由ですが、帰りの航空機に持ち込めない恐れがあったからです・・・)

さて、そろそろ撤収した方がよさそうです。濡れたブルーシートは柵にかけて干すことができるので便利でした。
更衣の時の目隠しとしても有効かもしれませんね。(←逆に目立ちまくりじゃないか!?)

使用した段ボール箱は、変形が著しいものの、しっかり持ちこたえました。もちろんきちんと後始末しましたよ。
この作戦は今後も使えるということが分かったのも、今回の遠征の大きな収穫でした。
それにしても、こんな良質な温泉が放置されているのは、実にもったいない話ですよね。

しかも、こんな場所に。奥に見えるのは某家電量販店。いやはや、凄い垂れ流し温泉です・・・
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