霧島方面に出かけるなら、ぜひとも立ち寄っておきたい共同浴場をもう1つ紹介します。
 
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犬飼温泉共同浴場です。利用可能時間は15:00~20:00の間。スケジュールを合わせるのに苦労しました。
こちらの建物もなかなか渋い外観で、鄙び系が好きな方にはたまらないと思いますね。
 
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看板の浴の字が間違っていたり、その上にレジオネラ属菌検査済証が無造作にベタッと貼り付けられていたり、
なかなかいいB級感を醸し出していますよね。これは浴室も大いに期待できそうです。
 
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脱衣所は天井が高く、ガランとした印象を受けます。脱衣所というよりも、殺風景な作業場といった感じでした。
 
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この共同浴場は200円で利用できます。常駐する管理人はおらず無人なので、料金は箱の中に投入します。
地元の方々は月払い(1か月2,500円)で利用しているようです。
 
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浴室は、これまた惚れ惚れするような渋い空間。夜間の場合、少々不気味に感じる方もいるかもしれません。
 
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湯船には源泉が惜しげもなくドカドカと注がれます。こちらの温泉は動力を用いて汲み上げているそうです。
ご一緒した地元の方が、8時になるとポンプが止まるから注意してね、とアドバイスしてくださいました。
 
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あがり湯用のプラスチック製丸型たらいは、温泉成分の析出物によってコーティングされてコテコテの状態。
泉質の良さを雄弁に物語っているようで、うれしくなります。そして、さらに感動的だったのは・・・
 
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浴室の床に見事な千枚田が形成されていたこと!その美しさには、もうすっかり目を奪われてしまいました。
 
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コンクリートの壁に照明がぼんやりと灯り、湯の注ぐ音しか聞こえない浴室内には、独特の雰囲気が漂います。
風情があっていいのですが、心細くなってしまいそうで。これが“湯道”おける侘び寂びというものでしょうか・・・