(前編からの続きです)
以前から楽しみにしていた温泉民宿ガラッパ荘ですが、到着した時、実はこんな残酷なやりとりがありました。
 
女将さん:「まあ、新潟からよくいらっしゃいましたね~」
私:「こちらの露天風呂がとにかく素晴らしいとお聞きしまして、一度入ってみたかったのです」
女将さん:「ゴメンなさいね、今は入れないの」
私:「・・・・・・」
 
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そう、この民宿にはもう1つ、宿泊した者だけが堪能できるという極上の露天風呂があるのです。
女将さん曰く、冬季は湯の温度がかなり下がってしまうので、お客様に失礼だから、とのことでした。
もちろん、ごねるつもりはさらさらありません。でも、せめて見学させてもらえませんかとお願いしました。
 
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これがそのもう1つの露天風呂です。ややいびつな五角形をしているのが、なかなかユニークですよね。
建物の裏にある、この急な階段を下りた所にあります。男女の区別はなく、混浴となっています。
 
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湯船の目の前には川内川が、湯の水位とほぼ同じ高さで流れています。噂通りの素晴らしいロケーションです。
しかも、写真をよく見てください。川が滝のようになっていますよね。川をもう少し高い位置から見てみると・・・
 
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ほら、この迫力です。これは薩摩のナイアガラと言っても過言ではないかもしれません。絶景かな絶景かな。
実はこの滝、湯之尾滝という人工の滝で、江戸時代に利水のために作られたのだそうです。
 
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また、湯船の脇を、川内川から分流した用水路が通過しています。これにもビックリしました。
つまり、この湯船自体が、川と用水路に挟まれたような位置にあるのです。まさに“水と湯の楽園”です。
 
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女将さんは、冬の間は全く掃除をしていないから汚いですよ、とおっしゃっていました。
しかし、数々のB級温泉に入ってきた私にしてみれば、この露天風呂のどこが汚いの?って感じでしたけどね。
新潟からは遠いので、今度はいつ来れるか分かりませんが、また来た時の楽しみにとっておこうと誓いました。
本命の宿泊者専用露天風呂に入れなかったのは残念ですが、この宿に泊まって本当によかったです。
というのは、女将さんだけでなく、若旦那さんもとてもいい人だったから。またお会いしたいなって思いました。
いい人との出会いこそが何よりの“湯治”だったんだ・・・そう頷いて、私は鹿児島の地を後にしたのでした。
 
【追記】もし次に行くとしたら、絶対に5月に行きたいと思っています。その理由は・・・こちらをご覧ください。