今春、あの極上露天風呂温泉がひっそりと姿を消しました。青天の霹靂とはこういうことを言うのだと思います。
 
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廃止決定との第一報が入り、どうか誤報であってくれと祈るような気持ちで現地に駆け付けた私でしたが、
そこで目の当たりにしたのは残酷な現実でした。
 
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この松之山温泉・兎口露天風呂「翠の湯」の管理を委託されている植木屋旅館のホームページには、
「露天風呂翠の湯は、業績不振及び施設の老朽化で廃止決定」と書かれています。
しかし、廃止日が明らかにされていないため、まだ入れるのではないかという淡い期待を抱いていました。
ところが3月31日をもってすでに廃止されてしまっていたのです。最期に間に合いませんでした。
 
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この「翠の湯」ですが、豪雪地に位置するため、晩秋に閉鎖・春に再開という方式で運営されていました。
本来であれば一時的な“冬眠”のはずだったのに、まさかそのまま“永眠”してしまうなんて・・・
昨秋の段階では廃止方針は発表されておらず、今回の廃止決定はどうしても唐突な感じが否めません。
私の場合、昨年の7月に入ったのが最後となってしまいました。以下、私の弔辞とします。
 
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この雪が消え、周囲の樹木が新緑で彩られる頃、君はまた僕らの前にその姿を現すはずだったのに。
 
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君だって、この冬囲いは、春になればまた外してもらえるって思っていたんでしょう?
 
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心の準備をする間もなく、君は旅立ってしまった。君を失くして、改めてその素晴らしさを再認識している。
 
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生前の君は、こんなにも素敵だった。その名に違わず、緑の木々に囲まれ、緑の湯を湛えた風呂だった。
 
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君に何度も癒してもらったこと、僕はきっと忘れない・・・