ある晴れた初夏の日の午後のことです。気分転換がしたくなり、誰もいない砂浜海岸にやって来ました。

海のすぐ近くに住んでいながら、海辺を散歩するのは久しぶりのことです。やっぱり海はいいですよね。
もっとも、ただ海を眺めるためだけにここまでやって来たのではないことは言うまでもありません。

そう、温泉に入るためにやって来たのです。海に流れ込むこの川ですが、湯気が立ち上っていますよね?

実はこの川、温泉の川なのです。しかも、塩辛くてアブラ臭のする、泉質的にも素晴らしい温泉なんですよ。

もちろん、これまでにも何度か入りに来たことがあるのですが、最近は訪れるチャンスがありませんでした。
現況確認の意味合いもあり出かけてみたのですが、健在でうれしくなりましたね。

淀みになっている部分には温泉成分が沈殿し、赤く染まっています。まるで血の池地獄の様相を呈しています。

湯の温度は44.8℃と超適温。海水浴なら水着を着用すべきでしょうが、温泉浴ならその必要はないでしょう。

今日はこの温泉の川に浸かり、日没までのんびり過ごそうって決めました。たまにはこんな日もいいですよね。

4月以降生活が激変し、温泉でのんびりする余裕もなくなっていた私。束の間の休日を存分に楽しみました。
生まれたままの姿で湯の川に浸かる。こんなに贅沢なことはありません。自分を取り戻したような気がしました。

しばらくの間温泉浴を満喫していた私でしたが、河口部の波打ち際で異変に気がつきました。
何かがひらひらとのた打ち回っているではありませんか。

ややっ、これは!?寄せる波で浜に打ち上げられ、仰向けになってもがいていたその正体は・・・

何と、手のひらサイズの子どものエイでした。可愛い~!君も温泉に入りに来たのかい?
思いがけない湯仲間に出会い、心の中までほっこり。こうやって見ると、エイってなかなか愛くるしいですよね。
この子を海に無事送り返し、私も家路に。明日からまた仕事を頑張ろう・・・心の充電が完了しました。
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