ある日の早朝、岩手県と秋田県の県境に位置する須川高原にやって来ました。午前6時近くのことです。
 
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バス停には「須川温泉」とあります。そう、ここは豊富な湯量で知られる温泉地でもあるのです。
 
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この日は濃霧が発生。眺望が楽しめないのが残念ですが、どこか幻想的な雰囲気が漂い、いい感じでした。
 
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この須川温泉には、岩手県側と秋田県側にそれぞれ入浴施設があります。こちらは岩手県側の施設です。
 
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この露天風呂「大日湯」は600円で日帰り入浴できます。ただし、朝早過ぎてまだやっていませんでした。
もっとも、私の場合、ここに入ることは最初から予定していなかったんですけどね。
 
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私が目指すのは山頂登山口。ただし、山頂まで行くつもりはありません。あくまで登山口に用事があるのです。
 
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登山口の方へ歩いていくと、すぐさま魅惑的な光景が見えてきました。湯の川です。これは素晴らしい!
温泉成分の影響により、河床が鮮やかな緑色をしていて、早くもうっとりしてしまいました。
 
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前方に何やら階段が見えてきました。あそこが登山道の始まり、つまり登山口のようです。
 
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登山口の階段の脇にはたくさんのゴムホースがあります。豊富な湯をこれで導いているんですね。
景観を損ねているようでやや興醒めな気もしますが、圧巻な光景であることには間違いありません。
 
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そして、豪快なのは早瀬になって流れ下ってくる源泉。温泉マニアでなくても、これには興奮すると思います。
 
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私は登山口で立ち止まりました。道のすぐ脇のこの湯だまりが、とっても魅力的だったからです。
 
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温度を測定してみると47.3℃と、熱い湯が好きな私にとっては奇跡的な適温!決心は固いものになりました。
 
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あ~、硫黄臭漂うアツアツの源泉が体にガツンと来ます。恍惚の表情とはまさにこのこと。たまりませんねえ。
と、その時です。霧の彼方から若い“山ガール”が颯爽と現れ、こちらに向かってくるではありませんか。
気付いた時にはもう完全に手遅れ。彼女が悲鳴を上げなかったのはせめてもの救いでした・・・