群馬県の山中にかつて存在した鉱山の近くに、今も人知れず湯が湧いているとの情報をキャッチしました。
 
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ここがスタート地点になります。チェーンは車の侵入を規制するためのものと理解し、ひるまず前進しました。
 
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一応登山靴に履き替えたのですが、ダートながらもアップダウンの少ない道で幅も広く、歩くのは容易でした。
 
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スタート地点から30分ほど経過した頃でしょうか。道の脇に人工物が現われました。建物の基礎のようです。
朽ちて自然に返りつつありますが、かつてここで確かに人間の営みがあったことを雄弁に物語っていました。
さて、手元にある古い地形図によれば、このすぐ近くに温泉マークがあるのですが・・・
 
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地形図と現場の地形をよく見比べながら藪の中へと突進し、道とほぼ平行に流れる沢を見下ろすと・・・あっ!
 
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泥や流木で埋まりかけたこの窪地。これがターゲットの温泉なのでしょうか。それとも単なる水溜りなのか。
 
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しかし、よく見てください。温泉マニアならば誰もが興奮するに違いない光景が、そこには確かにあったのです。
 
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何と、地中に埋め込まれたパイプから、源泉がコンコンと湧出しているのです。これには感激してしまいました。
 
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源泉の温度は33.5℃しかありませんでしたが、これは立派な天然温泉。真夏の今なら全く問題なく入れます。
 
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一見、単なる湯溜まりのように見えますが、よく観察してみると、コンクリート製の浴槽の縁が確認できました。
つまり、泥をかき出して整備すれば、立派な湯船になりそうです。ただし、相当の時間を要すると思いますけど。
 
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すぐ脇にはこのような沢が流れていてロケーションは素晴らしいの一言。まさに秘湯ムード満点ですよね。
なお、歴史的な経緯を含めて、この温泉はどことなく岩手県のあの野湯に似ているような気がしました。
 
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鉱山が現役だった時代、この温泉が多くの人で賑わっていた場面に思いを馳せながら、静かに湯浴みしました。
時代の流れに抗って今もひっそりと湧き続ける温泉。過去の栄光も、いつかは忘却の彼方へと・・・