新潟県内にあるオートキャンプ場にやって来ました。あまり知られていない、穴場的な所だと思います。
 
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えっ、ここって本当にオートキャンプ場なの?単なる空き地、あるいは資材置き場のようにしか見えませんけど。
それに、夏休み期間中だというのに、人の姿が一切見当たらないのです。一体どうなっているのでしょう。
 
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その敷地の一画に、何やら小屋がポツンと立っています。トイレでしょうか、それとも炊事場でしょうか。
 
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しかし、案内表示のようなものは一切ありません。しかも扉はしっかり施錠されています。倉庫なのかな?
 
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いや、それが違うのです。ほら、奥の方をよく見てみてください。私はもう、目が釘付けになってしまいました。
 
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何と、小屋の壁面から突き出している塩ビパイプから、適温の源泉がドバドバと垂れ流されているのです。
 
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温度計の調子が悪かったため、正確な温度は分からなかったのですが、触った感じでは47℃ぐらいかと。
この小屋は源泉小屋であり、余った湯が未利用のまま側溝に捨てられているのだと判断しました。
 
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それならば、この湯を有効利用させてもらおう。そう思った私は、早速準備作業に取りかかりました。
まずは現場に転がっていた石板を使って、塩ビパイプをグイッと持ち上げました。これでよしと。
 
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そして、その先にたらいをセット。塩ビパイプの継ぎ目から多少湯が漏れてしまっていますが、これは許容範囲。
やや強引にパイプを持ち上げているので、果たして湯がたらいに投入されるか不安でしたが、上手くいきました。
 
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さあ、たらいが湯でいっぱいになりました。無色透明でクリアな源泉。では、早速入ってみたいと思います。
 
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あ~、これは実に気持ちがいいですねえ。アルカリ性単純温泉だそうで、さっぱりとした浴感がありました。
 
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ところで、私にとってたらいは、湯を溜める器であると同時に「乗り物」(=自分が中に入る物)でもあります。
ということは、こんなオートキャンプもありなのかな、なんて勝手に思ってしまったのでした・・・