新潟県内の幹線国道を走行していた時のことです。道端に佇んでいた物体が気になってしまいました。
 
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坂道の途中にあるこの物体。多くのドライバーは気にも留めることなくビュンビュン通過してしまうことでしょう。
 
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一見、ただのコンテナのようでもありますが、その側面からホースや塩ビパイプが伸びているのはなぜでしょう?
実はこれ、源泉を溜めたタンクなんです。付近の旅館などがローリーで利用しているとのことでした。
 
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じっくりと観察すべく、私はその物体に近づきました。塩ビパイプからはゴボゴボという音が響き渡っています。
 
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タンクの側面から突き出すパイプには、一回り太いパイプが継ぎ足されていて、その先は地面にベタ置き。
パイプが動かぬよう、周囲に石を並べて固定しているのですが、そこから源泉がドバドバと流れ出しています。
つまり、タンクからオーバーフローした源泉を、周囲に飛散させないようにして捨てているんですね。
 
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それならば、ここはひとつたらいを使い、この湯を有効利用させてもらうとしましょう。早速準備開始です!
 
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あっという間にたらいが湯で満たされました。ただし、設置場所が不安定で、たらいが変形してしまっています。
 
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そこで、適当な大きさの石をたらいの下に挟むことによりぐらつきを軽減。これなら入っても大丈夫そうですね。
 
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この時も温度計の調子が悪かったため温度は未測定ですが、手で触った感じでは40℃前後だと思います。
たらいの湯の中に突っ込まれたパイプの周囲にはシュワシュワと泡が立ち、それはそれは美しい光景でした。
 
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なお、幹線国道のすぐ脇というロケーションですが、柵の外なのでそれほど支障はないと判断しました。
しかも、高速道路ができてからは、この峠道を行き交う車の量もめっきり少なくなってしまったのです。では・・・
 
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あ~、鮮度抜群の源泉はやはり気持ちいいですねえ。温泉はなるべく湧いたその場所で入りたいものです。
峠道の垂れ流し温泉に浸かりながら思ったこと。今の自分は、“人生の峠”のどの辺にいるのだろう・・・