今回の佐渡へのお出かけは日帰りも十分可能だったのですが、せっかくなので宿泊することにしました。
 
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宿泊したのはこちらの宿。一度泊まってみたいと思っていましたが、今までそのチャンスがなかったのです。
 
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旧佐和田町にある「湯元佐和田温泉 旅館入海」です。こちらの温泉は日帰りで利用はすることはできません。
そのためやや敷居が高く感じられますが、素泊まりでの宿泊が可能です。1人でも受け付けてくれます。
 
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わざわざ宿泊してまでこの温泉に入ろうと思った理由。まずは泉質の素晴らしさが挙げられます。
脱衣所の掲示には茶褐色とありますが、その色は限りなく黒に近いのです。この黒湯を味わいたかったのです。
(「お酒を飲みすぎた方のご入浴は禁止となっています」→私のこと?ええ、泥酔しておりましたとも・・・)
 
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いざ楽しみにしていた浴室へ。わ~、噂通りの美しい黒湯ですねえ。泊まった甲斐があったというものです。
しかしこの浴室には、それ以上にインパクトがあるものがあるのです。ほら、分かりますか?
 
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そうなんです。何と、浴室の床が畳敷きなんですよ。これは結構珍しいですよね。私の場合、初体験です。
 
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残念ながら加温あり・循環ありなのですが、湯はきれいで鮮度もまずまず良好に感じられました。
日帰り利用が不可であり、その日宿泊したのは数人であったことから、湯の汚れが少なかったのだと思います。
湯の投入口付近には白い泡がブクブクと泳ぎ、黒湯との対比も見事で、不気味なようで美しい光景でした。
 
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湯を桶ですくってみました。色付きの桶なので分かりづらいかもしれませんが、確かにこの色は美しいです。
ウーロン茶色、コーラ色・・・様々な表現ができそうですが、この色付きの良さは新潟でも屈指の存在ですね。 
 
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なお、浴槽にはレトロな蛇口が2つあり、その右側の栓を開いてみたところ、加温前の源泉が出てきました。
つまり、循環併用ではありますが、一応源泉かけ流しにもできるということです。これはうれしいですよね。
 
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湯船に身を浸せば、ザザーッと湯が畳の床に流れ出します。これはちょっと罪悪感があるなあ。
もちろん、撥水加工のなされた特殊な畳だとは思うのですが、畳を濡らすというのは後ろめたさがありますね。
 
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でも、この浴室は外国人観光客には喜ばれるかもしれませんね。今流行りの「お・も・て・な・し」って奴です(笑)
 
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ちょっと気になったのが換気の悪さです。換気扇もあるのですが、性能が低いのか湿気がこもりがちでした。
そこで、窓を開け放つことにしたのですが、これが大正解。ますます和を感じさせる空間になりましたね。
 
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海の近くに立地していながら浴室から海が見えないのは残念ですが、庭の灯篭の明かりがいい雰囲気でした。
 
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ところでこの浴室ですが、「あの行為」をしたくなってしまうと思いませんか?浴槽の縁も絶妙な高さですし。
「あの行為」・・・そう、それはもちろんトド!いやあ、気持ちよかったですよ。このまま熟睡してしまいそうでした。
 
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やっぱり思い切って泊まって正解でしたね。今回は慌ただしい訪問だったので、次回はのんびりしたいです。
 
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宿の裏には、真野湾の美しい光景が広がります。夏の疲れ(+前夜の飲み疲れ)も吹き飛んでしまいました。
自分にとってはある意味原点の島である佐渡。またいつか来ることを誓い、港へ向かうバスに乗り込みました・・・