温泉好きな方なら誰でも知っている定番アイテム「ケロリン桶」。もちろん私もケロリン桶ファンの1人です。
 
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さて、五泉市の咲花温泉「柳水園」にやって来ました。ここに実にレアなケロリン桶があると聞いたからです。
 
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正面玄関へと続く坂道から見える浴室はかなりくたびれた様子。失礼ながら、廃屋に見えなくもありません。
 
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正面からの外観もかなりレトロですね。収容定員40名の小ぢんまりとした宿で、文人墨客に愛されたそうです。
 
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内装もまさに昭和そのもの。特に私が注目したのは、ステンレスの流し台に置かれたステンレスの洗面器です。
昔は小学校の給食の食器だって金属製でしたよね。懐かしさで胸がいっぱいになってしまいそうでした。
 
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わ~、浴室の佇まいもいいですねえ。タイル張りのレトロな湯船に、美しい緑色の湯が静かに注がれています。
そう、咲花温泉の湯は、月岡温泉と同様、硫黄臭香る、目にも鮮やかな緑の湯。これは新潟屈指の名湯です。
 
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濃厚な源泉は、この不思議な形状の湯口から注がれます。この物体、目玉のようでも、口のようでもあります。
咲花温泉旅館協同組合のホームページの写真から判断すると、壊れてこうなってしまったみたいです。
 
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当然、源泉かけ流しです。まだ鮮度が高いはずの湯が、浴槽からタイルの床に流れ出す光景の美しいこと。
 
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なお、咲花温泉は阿賀野川の河畔に立地しているのですが、残念ながらこの宿は川には面していません。
浴室の窓からは、遠くにかろうじて阿賀野川の流れを望むことができました。
 
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さあ、お目当てのレアアイテムを確認することにしましょう。あっ・・・ケロリンタワーの基部をよく見てください!
 
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これですよ、これ。ケロリン桶ファンなら大興奮すること間違いなしの超レアアイテムは。私も大感激です。
 
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白いケロリン桶が貴重であることは言うまでもありませんが、さらにこの桶は通常のサイズよりも大きいのです。
 
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しかも、足付き!これはシャワーが普及する前の時代、女性の洗髪用に考案されたのだそうです。
この足付き白ケロリン桶が今なお現役で活躍している入浴施設というのは、全国的にも珍しいと思います。
 
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う~ん、もしもこの桶が復刻販売されるなら、少々高価でも絶対に買うんですけどね。欲しいなあ~
 
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それにしても、やはりこの美しい色といい、香ばしい硫黄臭といい、この温泉は本当に素晴らしいですね。
タイルのはがれてしまった壁も、昭和の落ち着いた佇まいによく調和しているように見えるから不思議です。
 
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ちなみに、この宿のすぐ脇にはJR磐越西線が通っています。風呂上りに列車を眺めるのもお勧めですよ。
ところで、このケロリン桶のデッドストックをお持ちの方、ぜひご一報ください・・・