鳴子やすらぎ荘での入浴を終えた私は、JR中山平温泉駅方面に向かいました。気分転換に列車の見学でも?

いや、違います。「旅館三之亟湯」に行くためです。駅の近くにあるため、列車利用でも訪問しやすい温泉です。
ただし駅の裏側に位置するため、駅から徒歩で向かう場合は意外に時間がかかってしまうかもしれません。

他の温泉宿から離れた場所にあるためでしょうか、一軒宿のような佇まいです。そこがまたいいんですけどね。

こちらの泉質は純重曹泉。無色透明ですが甘味・微硫化水素臭があり、つるつるとした肌触りの湯だそうです。

建物の内部は実にアットホームな雰囲気です。浴室は男女別なのですが、家族風呂のような雰囲気でした。

わあ、これはまた素晴らしいですねえ。脱衣所も浴室もお世辞にも広いとは言えませんが、いい雰囲気です。
湯の色がやや青みがかって見えるのは浴槽のタイルの色の影響なのでしょうが、美しい光景でした。

源泉は木製湯口から静かに注がれています。湯量が絞られていますが、湯船が小さいので鮮度は良好です。

ただし、それでも源泉が高温なため、夏場のみ加水しているそうです。ここは冬に訪問するのがお勧めですね。

浴槽の昭和レトロな丸型タイルといい、2段に積まれたケロリンの桶といい、ついうれしくなってしまう光景です。

大きい旅館よりも、こういう小規模な温泉宿の方が断然落ち着きますよね。いつか泊まってみたいと思いました。
なお、ここでは若旦那さんの接客ぶりが好印象でした。若い人が頑張っている姿を見るとうれしくなります。
経営者の高齢化や後継者難に悩む温泉地が多い昨今。中山平温泉も、きっと例外ではないのでしょう。
でも、この旅館に限っては、その若旦那さんがいるから大丈夫だと思いました。自分も年を取りましたね・・・
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