(前記事からの続きです)
湯ノ岱温泉郷は、コアな温泉ファンにとっては実にディープなエリアとなっています。例えば・・・
 
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今回立ち寄った上ノ国町国民温泉保養センターのすぐ隣には、かつて湯岱荘という温泉旅館がありました。
残念ながら廃業してしまったのですが、建物はまだ残っています。温泉マニアがこよなく愛したというこの旅館。
特に、知る人ぞ知る“秘密の源泉露天風呂”にはぜひとも一度入ってみたかったですねえ。
 
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ところで、国民温泉保養センターと旧湯岱荘の前には川が流れています。この川がまた実に興味深いのです。
 
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この川は「天の川」といいます。ロマンチックな名前ですよね。橋のたもとには木製の洒落た看板もありました。
看板には星が散りばめられています。もしかしてこの川のネーミング、いわゆるキラキラネームってこと?
 
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いや、この川の正式名は天野川。それをあえて天の川と表記することでイメージアップを図ったようですね。
この看板ですが、書かれた文章を何度読んでみても、川の名の由来がいまいちよく分かりませんでした。
さて、2枚目の写真をもう一度よく見てみてください。うっすらと湯気が立ち上っているのが分かりますか?
 
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何と、湯が豪快に川に注ぎ込んでいるのです。温泉成分が析出物の台地を形成していてそれは見事でした。
これはマニア垂涎の野湯?実際、ここで湯浴みしてしまった先人もおられるようなのですが・・・
 
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ここに注いでいるのは国民温泉保養センターからの排湯(廃湯)だと聞いています。う~ん、残念ですね。
もしこれが未利用源泉の捨て湯ならば、嬉々として入ってしまうに違いないでしょうね。
 
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私の大本命はこちらのひょうたん型をした池。分かりますか?池の底からボコボコと源泉が湧出しています。
見るからにシュワシュワしていて気持ちよさそうな、ジャグジー野湯なのです。ここには入るつもりでいました。
しかし、この後も列車旅を続ける身としては、ここで雪まみれ・泥まみれになることはためらわれてしまいまして。
結局、今回は下見ということにし、入浴は後日に持ち越しとしました。温度からして夏向きの野湯ですしね。
もしも夏の夜空に横たわる天の川を眺めながら入浴することができたなら、さぞかし素晴らしいでしょうね~
 
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この界隈では、これ以外にもあちこちで湯が湧いているようです。湯ノ岱駅待合室の地図も興味津々の内容。
これはいつかきっと再訪しなくてはなりません。できるだけ早くまたここに来たいと天の川に願いました・・・