(前編からの続きです)
たらいに湯を投入している間も手の震えが続いていた私。感動ではなく動揺に起因する震えだったのでしょうね。

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もっとも、塩ビパイプを手で支え続けなければいけなかったので、単にしびれただけなのかもしれませんけど。

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さあ、いよいよたらいが湯でいっぱいになりました。遂に機が熟し、この温泉と直接対決する時が来たのです。
しかし、さすがは猛者です。その強烈なオーラに早くもプレッシャーを感じ、私はビビりまくりでした。というのも・・・

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見てください、この湯の表面を。魚粉のような物体がびっしりと浮かび、不気味に泳いでいるではありませんか!

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う~ん、この写真を見ているだけでも鳥肌が立ってきそうです。今までにこんな温泉、出会ったことないですよ。
本当にこの温泉に入ってもいいものなのだろうか。入浴後、体にブツブツでもできたらどうしよう?
ちなみにちょっと手にすくってテイスティングしてみたら、これが超強烈な不味さ!即、吐き出してしまいました・・・

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そうこうしているうちに高温の源泉は自然冷却され、47.8℃と私にとっての適温にまで下がりました。
入らないで後悔するんだったら入って後悔したい。もうどうにでもなれ!私の決意は遂に固いものになりました。

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あ~、やりました。なかなかどうして快適ではありませんか。あんなに身構えてちょっと損してしまった感じです。
何よりこんなにも開放感のある環境でのたらい入浴が気持ちよくてたまりませんでしたね。幸せだなあ。

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しばらくして私は思いました。溜め湯ではなく、ここはやっぱり源泉かけ流しで入浴したいと。そこで試行錯誤。
すると、パイプの下に石を挟むことで、手でパイプを押さえなくても湯をたらいに投入することに成功したのです。

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うん、これは便利。こうすれば熱さの我慢限界寸前まで、源泉かけ流しを心行くまで堪能できますもんね。

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という訳で再び入浴開始。手の震えもいつしかすっかり収まっていたこともあり、私は有頂天になっていました。
この勝負、私の勝ちですね、なんて思いながら・・・。しかしこの後私は一転、敗北感を味わうことになるのです。

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ご覧のとおり、たらいは真っ黒。これではお手入れが大変ですよね。でも、これが敗北の理由ではありません。
敗北の本当の理由。それは・・・入浴後、私の肌が赤く腫れ上がってしまったこと!もう痛痒いの何のって・・・