まだ6月初旬だというのにまるで真夏のような暑さ。もうすっかり参ってしまった私は、冷泉浴に出かけました。

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やって来たのは今はもう使われなくなってしまったトンネル。新潟県内の古い峠道にひっそりと佇んでいます。
入口は柵で塞がれており、トンネル内部に侵入することはできません。少々不気味な雰囲気が漂います。

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柵越しに内部をのぞきこんでみました。奥には出口が見えます。それほど長いトンネルではありませんね。

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ところで、この道の側溝には常時水が流れています。どうやらトンネル内の湧水が流れ込んでいるようです。
しかも、ただの水ではありません。写真では分かりづらいのですが、白い湯花がゆらゆらと泳いでいるのです!

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さらに周囲の岩肌を観察すると、ところどころ白く染まっている部分がありました。そう、これは硫黄成分ですね。

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トンネル入口周辺の探索を続行すると、草むらの奥に「火気厳禁」と書かれた金網を見つけました。怪しいぞ。

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金網の下部に目を向けると、やはり白い湯花を伴って冷鉱泉がひたひたと流れ出しているではありませんか。

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金網の中には鉱泉溜まりが確認できました。これはかつてこの峠道で営業していた入浴施設の源泉でしょうね。
さて、この鉱泉に入るにはどうしたらいいものかと思案した私。もちろん、この網を破壊するつもりはありません。

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すると、鉱泉を導く1本のホースを発見しました。これさえあればもう怖いものはありません。まさに救世主です。

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そこで早速たらいをセッティング。ただし、鉱泉の投入量が極少なので、満杯になるには時間がかかりそうです。

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ちなみにこの鉱泉の温度は17.5℃しかありません。でも、熱中症予防には最適な温度だと言えるでしょう。

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待つこと約90分。ようやくたらいが鉱泉でいっぱいになりました。こんなにもじらされるとは思いませんでしたね。

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それはまるでシルクの糸のような繊細な流れではありますが、ピュアな鉱泉100%のかけ流し。贅沢ですね~

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う~ん、これは実に爽快。硫化水素臭がプンプンで、口に含めばまろやかな卵味。もう言うことはありません。
結局この日はこのまましばらくここに滞在し、冷泉浴を存分に満喫した私。心も体もクールダウンできました・・・