休みの午後、久しぶりにあのお気に入りのステンバス温泉を再訪してみることにしました。
草むらの中にポツンとある孤高のステンバス温泉。今季も健在であることが確認でき、安堵してしまいました。
それにしても何と素晴らしい佇まいなのでしょう。B級ながらもどこか気高ささえ感じさせるから不思議ですよね。
塩ビパイプから源泉が絶え間なく湯船に注がれる様子が美し過ぎて、私の場合、見飽きることがありません。
源泉の温度は34.5℃であり、前回計測時とほとんど変わりませんでした。夏にお勧めの温湯なのです。
湯船に注がれている源泉自体は清澄そのものなのですが、残念ながら湯船には藻などがべっとりと付着。
前回は簡単な清掃をして入浴したのですが、今回は本格的な大掃除をするつもりでやって来ました。
まずはいったん源泉の投入を中断するために塩ビパイプを外すことに。これは意外にも簡単にできました。
源泉井戸の基部はこのようになっていたんですね。ケーシング管から源泉がコンコンと自噴しています。
これまた温泉マニアにとっては心ときめく光景。あまりにも素敵過ぎて、私はしばらくの間見入ってしまいました。
さあ、お掃除開始です。ただし困ったことに、湯船の底の栓が詰まってしまっていて抜くことができません。
そこで、スポンジやスクレイパーで汚れを落としてはバケツで湯を捨てるという、地道な作業を繰り返しました。
さらに、湯船の底に溜まっていた泥や砂を丁寧に取り除きます。もう楽しくて楽しくて仕方ありませんでしたね。
日頃自宅の風呂の掃除なんてめったにしないくせに・・・温泉マニアとは何と現金な生き物なんでしょう!
遂に作業完了。どうですか、この仕上がり具合。鏡面仕上げは言い過ぎですが、ピカピカになりましたよ~
湯船を所定の位置にセットし直し、塩ビパイプを元に戻して湯の投入を開始。まるで進水式のような気分です。
おお、もう何も言うことはありません。私のテンションの針はもうとっくに振り切れてしまっています。善は急げ!
ブラッシュアップ作業により見違えるほどきれいになったステンバスに思い切りダイブすることにしましょう。
何かと世知辛い世の中ではありますが、こんな至福の時間もあるんですよね。それは小さな幸せですけど。
ふと気づけば1時間以上もこの湯船の中で過ごしていた私。そもそも孤高とは何だろう、なんて思いながら。
デジタル大辞泉には「俗世間から離れて、ひとり自分の志を守ること」とあります。まさにそんな温泉かと・・・
コメント
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にしやん
がしました