温泉が好きな人なら毎日でも通いたくなってしまう塾が福島県にあると聞き、出かけてみることにしました。

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その塾に到着。民家の裏手の分かりにくい場所にひっそりとありました。秘密結社のような雰囲気が漂います。
実は「桧原塾」という名の温泉施設なのですが、まずはその外観にもうすっかり魅了されてしまいました。

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しかも訪問時、ビニールハウスの前に重機が鎮座していて、今にも解体工事が始まりそうな気配。
どうやらこの重機は別の目的でここに持ち込まれたようなのですが、私は少々戸惑ってしまいました。

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地元の若手有志によって建設されたというこの温泉施設は、ありがたいことに一般にも開放されています。
ハウスの中に入ってみると、簡素ながらも休憩所が整えられており、ほのぼのとした土地柄を感じましたね。

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流し台やコンロもあり、ちょっとした調理ができるようになっていました。集会所としての役割もあるみたいです。

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壁にはこの施設が完成した当時の新聞記事が誇らしげに掲出されていました。心温まる見出しが躍ります。

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なお、新聞記事には「無料開放」と書いてあるのですが、利用者へは協力金の支払いが呼びかけられています。
私のような「塾員以外」の者でも、利用可能時間(10時~20時)が長く設定されているのはうれしいですね。

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休憩所の奥が脱衣所になっています。男女の別はないことから、浴室も混浴として利用されているみたいです。
この脱衣所は休憩所以上にB級感に溢れていて、私はある意味感動を覚えてしまいました。

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電話ボックスのようなシースルーの物置には、常連さん(塾員?)の置き道具がずらり。愛されているんですね。

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湯船は手作りだそうで、これがまたなかなかいい佇まいです。毎日入れる地元の方がうらやましくなりました。

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湯船にはアツアツの源泉が絶えず注がれています。簡素な施設なので循環装置などあるはずもありません。

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浴室天井のビニールは経年による劣化が進行。その結果、半露天風呂といってもいいような開放感があります。

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温泉に豪華さは要らない。この湯船に浸かりながら、つくづくそう思った私。そう、これでもう十分なんですよ。

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しかし、何とこの塾には内風呂とは別に露天風呂が設けられているのです。簡素ですが、ある意味豪華です。
通常はめ込んで設置する湯船をそのまま地面にベタ置き。この湯船にも常時源泉が投入されています。

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はっきり言って外から丸見えの露天風呂ですが、それもまたよし。私も塾生になりたい・・・