私事ですが、私は煙草を一切吸いません。むしろ煙草の煙は苦手です。SLの吐く煙は大好きなんですけどね。

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そんな私が思わず立ち寄ってしまったお店があります。いや、お店という表現は適切ではないかもしれません。

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その名もたばこ屋旅館。文字通り煙草の販売をしているのですが、天然温泉を引き込んだ旅館でもあるのです。
所在地は前回紹介した「桧原塾」のすぐ近く。ちなみに、この旅館の存在は現地に行くまで知りませんでした。

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入口の脇に掲げられた看板はなかなか年季が入っていますね。そのレトロな佇まいがまずは気に入りました。
前情報がないまま衝動的に立ち寄ったのですが、400円で日帰り入浴が可能とのことで安堵した私でした。

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家族経営のこの旅館は、実にアットホームな雰囲気に包まれていて、民家にお邪魔したかのような感じでした。
気立てのよさそうな奥様に案内されてやって来た浴室の入口もまたほのぼのとした佇まいで落ち着きましたね。

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なお、すぐ側には「自家用」と書かれた扉が。こちらはご家族の使用する浴室のようですね。興味津々でした。

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私が入った外来客用の男性浴室も小ぢんまりとした造りではありますが、狭苦しいという印象はありません。
手入れが行き届いていて、むしろ大変気持ちのいい空間となっていました。タイル張りの湯船もいい感じです。

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湯口からはやや熱めの新鮮な源泉が常時投入されています。循環装置はなく、贅沢にかけ流されています。

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そのため長方形の湯船の長辺の縁からは湯が均一に溢れ出し、浴室の床を洗い流します。美しい光景でした。

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泉質的には無色透明無味無臭で、最初はやや物足りない気もしたのですが、素晴らしい特徴に気づきました。
それは泡つきの良さ!音波装置などあるはずもないのに、湯の表面にはミクロな泡が無数に浮遊しています。

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幸いなことに貸切状態でしたので、遠慮なく湯船にダイブすると湯が豪快にオーバーフロー。贅沢ですね~

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浴室の床は一時的に洪水の状態に。400円でこんなにもリッチな気分になれるのですからお得と言えます。

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すっかり満足して帰ろうとしたら、ご家族の皆様がわざわざ部屋から出てきて笑顔で見送ってくださいました。
体だけでなく、心もすっかりポカポカになった私。まさに「幸福(しあわせ)の湯」そのものだと思いましたね。

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その後は桧原湖を眺めながらしばしクールダウン。こんなに清々しい気持ちになれたのは久しぶりのことです。
たばこ屋旅館の皆様、どうもありがとうございました。どうかいつまでもお元気で・・・