もうすでに多くの方がブログに書いていますので今さらな感がありますが、話題の露天風呂に行ってきました。

やって来たのは福島県の只見川沿いにある大塩温泉です。温泉好きの方ならよくご存知だと思いますね。
ここには激渋な共同浴場があったのですが、今年の6月9日から改修工事に入りました。

入口の建物は撤去が完了し、更地になっていました。リニューアルのための解体とはいえ、痛々しいですね。

そして、一段低い所にある浴室は廃墟同然の無残な姿に。常連さんの嘆きようは想像に難くありませんでした。

しかし、実にホットな話題があるのです。隣接する民宿たつみ荘さんに許可を得て、目的地へと向かいました。

見えてきました。今日も朝早くから多くの愛好家の方々が訪れているようですね。私も入れていただきましょう。

わ~、これは素晴らしい。この露天風呂には以前にも入ったことがあるのですが、別の意味で感動しました。
というのも、本来この露天風呂は春の雪解けの頃にしか入れないことで有名な露天風呂だったからです。
しかも、平成23年の福島新潟豪雨以降は春でも入れない状態が続いていました。もう感無量でしたね。

この露天風呂は湯船の底から炭酸泉が自噴することで有名なのですが、今は源泉の投入方法が違います。
塩ビパイプによってドカドカと豪快に湯船に注がれるのです。これはこれで頼もしく、見飽きない光景でした。

実はこの源泉、本来共同浴場の湯船に注がれるはずのものなのですが、工事期間中の今だけこちらに誘導。
新しい共同浴場が完成するまでの間、この湯を楽しめるようにと粋な取り計らいをしてくださった方々に感謝!

また、今回面白いと思ったのは湯の色です。本来の季節限定時に入浴した時、湯はほぼ無色透明でした。
しかし今回は鮮やかな赤茶色。川の水面の緑色との対比がより鮮やかになって、それは美しい光景でしたね。

湯は変色していたとしても、鮮度がいいことに間違いはありません。湯船の縁からザーザーと流れ出します。

湯船から眺める奥会津の風景は何てハートウォーミングなのでしょう。嫌なことはすべて忘れてしまいそうです。

なお、残念だったのは、もう1つの極上露天風呂が増水により水没してしまっていたこと。仕方ありませんね。

まあ、今回の目的はこの新しい方式による期間限定の露天風呂ですから、こちらを堪能することにしましょう。
少しでも鮮度の良好な源泉を楽しもうと源泉パイプのすぐ側で湯に浸かっていた私。すると珍しい体験が。
時折パイプから勢いよく炭酸ガスが出てくるのですが、そのガスでむせてしまうのです。こんなの初めてです。
この露天風呂は、共同浴場の今後の工事の進捗状況にもよりますが、もうしばらくは入ることができそうです。
今度はぜひとも秋の紅葉の時期に来てみたいですね。JR只見線もいつか復活してくれるといいのだけれど・・・
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