以前から一度宿泊してみたいと思っていた温泉施設があるのですが、この秋ようやくその機会が訪れました。
長岡市郊外にある寺宝温泉湯治館です。泉質の良さで定評があり、温泉マニアにはすっかりおなじみの温泉。

かつては渋い日帰り専門の施設だったのですが、その後宿泊可能の小奇麗な施設に生まれ変わりました。

この温泉の売り文句は「源泉かけ流し」ならぬ「源泉かけすて」。掛け捨てって、本来保険料に用いる表現では?

当日はまだ明るいうちにチェックインしました。6畳の部屋をチョイスしたのですがベランダ付きでなかなか快適。
エアコンも完備していますので、真夏に宿泊しても快適な一夜を過ごせると思いますね。

各部屋にはキッチンがあり、簡単な調理が可能。しかも火を使用しないIHクッキングヒーターなので安全です。

さらには電子レンジと冷蔵庫も各部屋に用意。至れり尽くせりとはまさにこのことです。当然ながら持込は自由。
湯治宿に渋さを求める人には不向きですが、21世紀の湯治とはこういうものなんだと割り切れば楽しめますよ。

また、宿泊者専用の共用ルームも用意されています。こちらの部屋にもエアコンとテレビが用意されています。

中にはテーブル席があるほか、貸し出し用の鍋などが置かれていました。自由に使っていいので便利ですね。

さて、本題の温泉ですが、こちらでは宿泊しなくても700円で日帰り入浴することができます。やや高めですが。
でもね、ここはやはり泊まってこそ満喫できる温泉なんだと今回つくづく実感しました。朝風呂がいいんですよ。
日帰り入浴は7時に開始するのですが、宿泊者は6時半から入浴が可能。この30分が至福の時間になります。

まずは内風呂です。左右に長方形の湯船が1つずつあります。源泉温度が低いため加温されていますけど、
ウーロン茶色のきれいな源泉がかけ流し、もとい“かけすて”で投入されています。

湯船がやや浅いのがちょっと残念ですが、浴槽から湯がザーザーと溢れ出す光景は実に美しいものでした。

また、内湯にはもう1つ残念な点が。それはこのパーティションの存在です。これがあるとかなり窮屈なんです。
湯船に浸かっている人に洗い場のシャワーがかからないように、との配慮なのでしょうが、これは不要でしょう。
まあ、これがあることでB級な雰囲気がそこそこ出ていると前向きに受け止めることもできるんですけどね。

もし内風呂だけだったら積極的に泊まろうとは思わないかもしれませんが、ここは内風呂だけではないのです。
露天風呂、ヒノキ風呂、巨石風呂まであり、そのすべてが源泉かけ流し。ね、素晴らしいと思いませんか。
ところでこの掲示、「掛け流し」という表現にすべて「掛け捨て」と併記。かなりこだわっていますね・・・(続く)
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