(第7話からの続きです)
いつものことなのですが、寝台列車に乗ると時間の感覚が麻痺してしまいます。これって私だけでしょうか?

東室蘭に到着。時計はもう9時を回っています。前日大阪駅を出発してから約21時間が経過しています。
飛行機での渡道に慣れきった方にとっては、この時間は“拷問”に近いと感じられるのかもしれませんね。
でもね、私の場合、退屈することはまったくありません。むしろ、もっと長く乗っていたいって思ってしまいます。

麻痺するといえば、金銭感覚もそうかもしれません。特に限定グッズに関しては財布のひもが緩みまくりです。
大阪駅の売店で買ったグッズが計3,510円。車内で買ったグッズが計7,050円。精選したんだけどなあ。
この他、レストランカーで支払った飲食代が計7,050円、シャワーカード代が320円。うーむ・・・まいっか。

ちなみに結構気に入っているのが、大阪駅の売店で買った引退記念のチョロQ!大事にしたいと思います。

登別に到着しました。北海道の野湯はほとんど手つかず状態の私。いつの日かじっくり攻略したいものですね。

さて、この辺で前日に買った特製弁当を食べることにしましょうか。さっき朝食を済ませたばかりなのですが。
札幌到着後に大通公園かどこかで食べるのもいいかなって思っていたのですが、やはり個室で食べたくなって。
なお、この特製弁当は下り札幌行きの車内限定販売。インターネットでの事前受付も行っているので便利です。

容器は二段重ねと豪華。黒塗りで高級感があり、トワイライトエクスプレスのヘッドマークが描かれています。
もちろん、この容器は記念に持ち帰ることが可能。これもまたいい旅の記念になりますよね。

中身もなかなか豪勢です。不思議なことに、車内でほとんどじっとしているだけなのにお腹は空くんですよね。

車窓に大きな製紙工場が見えてくると間もなく苫小牧です。いよいよ札幌までラストスパートに入りました。

JR室蘭本線の白老~沼ノ端の間は28.7kmも直線の線路が続きます。これは日本一の長さになります。
日本最長の直線区間を日本最長距離列車が駆け抜ける。これもまた車窓のハイライトの1つと言えるでしょう。

北海道らしい冬枯れの原野の中を、終点札幌に向けひたすら走り続ける寝台特急トワイライトエクスプレス。
冬来たりなば春遠からじ。でも、北海道に遅い春が来る頃には、この列車はもう姿を消しているのです・・・(続く)
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